コミクロン

プロフィール
種族 人間種族 (男)
人種 黒魔術士
出身地 トトカンタ市[1]
誕生年 赤光帝25年
年齢 17歳 - プレ編
22歳 - はぐれ旅
血液型 B型[1]
身長 162cm[1][2]
体重 53kg[1][2]
声優 逢坂良太

コミクロンは、キエサルヒマ大陸黒魔術士。《牙の塔チャイルドマン教室出身。

概要編集

オーフェンの《牙の塔》時代のクラスメイトで先輩。月の紋章の剣の暴走により怪物化したアザリーの討伐部隊に編成され、チャイルドマンと共にトトカンタへの遠征に随行する。

しかし、アイーデン山中での戦闘において、アザリー(精神はチャイルドマンと入れ替わっていた)の魔術による攻撃が直撃し、あっけなく命を落としてしまう。その場面にはオーフェンも居合わせていたが、ハーティアからその事実を聞かされるまで、コミクロンが討伐隊に加わっていたことすら知らなかった[3]

後にアザリーはコミクロンの死について、彼がチャイルドマンの「死の願望」を代行したのではないかと述懐している。

来歴編集

トトカンタ市出身[4]。《牙の塔》ではオーフェンの1世代上の先輩にあたり、年齢が1つ上のコルゴンとは同期生である。アザリーの暴走により教室が解散し、オーフェンをはじめ全員が離散する中、《塔》に残って変わらぬ日々を送っていた。

本編開始のほぼ一年前、行方不明となっていたコルゴン(後のエド・サンクタム)から最接近領のエージェントになるよう勧誘を受ける。その際に受けた『試験』はかねてから最接近領の内偵を進めていた《十三使徒》を撒くための工作も兼ねたものだったが、それらの条件をクリアし合格を言い渡された。しかし、《塔》を出るという事は一種の「裏切り」と考えていたコミクロンは最接近領に入るのを一旦保留し、アザリーを倒して自分にけじめをつける事にした。

人物編集

れっきとした男性だが、学生時代は長く伸ばした髪を二本のお下げに結っており、常にローブの上から白衣を羽織っているという変わり者。教室内では同期のコルゴンと特に仲が良く、しばしば彼のことを「助手」と呼び、趣味である機械いじりの手伝いなどをさせていた。一方で、オーフェンとはよくわからないライバル関係にあり、「人造人間」と称するガラクタシリーズを発明してはオーフェンに叩き壊されるという流れが恒例となっていた。 また、レティシャに対して密かに想いを寄せていた節があった。

第一部本編より1年前が舞台の「コミクロンズ・プラン」では、成長して顔つきも変わり、頻繁に女性に間違われるようになったためお下げをやめている。またオーフェンとも対面したが、双方とも顔つきが変わったためお互いに気づくことはなかった。

技能編集

チャイルドマンから医療技術(治癒魔術)を受け継ぐ。人体の機能と構造を熟知し、オーフェンレティシャ曰く、彼らでは癒し切れないような重篤な怪我でも、コミクロンであれば癒すことが可能だったという。その知識は体術にも応用しており、必要最小限の攻撃で相手を昏倒させたり、絶命させることは造作もなかった。

普段の言動通りの見紛う事無き変人の類であることは間違いないが、チャイルドマン教室に席を並べる魔術士として、魔術の技量は相応に優秀だったであろうことが伺える。[5]しかし、同期生にそのコルゴンがいたため、成績は永遠の次席止まりであったという(オーフェンとハーティアの関係に似ている)。皮肉にも主席を取ったコルゴンは彼の実力を高く評価しており、最接近領にスカウトしていた[6]。教室の解散後、ハーティアやレティシャらの評価がガタ落ちする中、コミクロンは基礎が完成していたこともあって順調に腕を上げ、《塔》屈指の使い手に成長していた。

また、自身を科学者と称し、機械品の発明に関して並ならぬ自信と情熱を持っているが、そのセンスは皆無である。一方で、自分の目の前における状況を冷静かつ的確に分析し、柔軟かつ即座に対応する「能力」に優れている。しかし、4年も「足踏み」していた引け目からその点における自己評価は低く、「自分は何もできていない」と自嘲していた。

黒魔術編集

備考編集

関連人物編集

声優編集

脚注編集

  1. ^ a b c d エンサイクロペディア魔術士オーフェン
  2. ^ a b データは17歳時のもの
  3. ^ 2016年版のコミカライズでは、作戦前に二人が顔を合わせるシーンが追加された
  4. ^ エンサイクロペディア魔術士オーフェン
  5. ^ 師チャイルドマンからは、レベルは低くないが完成されているとも言い難いと見られており、最前線には向いていないと評されていた。
  6. ^ コミクロンズ・プラン

登場作品編集

最終更新: 2020年10月23日 (金) 17:06