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トトカンタ防衛戦

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トトカンタ防衛戦(トトカンタぼうえいせん)とは、キエサルヒマ内戦における最大の局面となったトトカンタ市での攻防。

概要

アイルマンカー結界が崩壊して約1年が経過した頃、マスマテュリアの氷解に伴い大陸南部の陸路が開通することで、キエサルヒマの戦況が激変した。これを好機と見た貴族連盟タフレムに南北から挟撃を仕掛ける形で軍を進め、トトカンタ市はその進路を阻む盾になる形となった。

この状況を予期していた大陸魔術士同盟トトカンタ支部長ハーティア・アーレンフォードは自ら組織した手勢を率いて騎士軍を迎え撃ち、また貴族連盟の圧政に憤懣を募らせていたトトカンタ市そのものも魔術士同盟に同調して反旗を掲げたため、トトカンタを主戦場として大規模な戦闘が繰り広げられた。これにより数年に渡る膠着状態が続いた後、双方疲弊した魔術士同盟と貴族連盟は和議を結び、停戦に達した。

この戦いでタフレムへの進軍を防ぐことには成功したものの、トトカンタは市街戦にまで及ぶ凄惨な激戦の渦中にあったにも関わらず、タフレムは全くの無傷のまま停戦を決定したため、トトカンタ市民に貴族連盟のみならずタフレムに対する反感をも根付かせることになり、トトカンタ魔術士同盟設立の契機となった。

独立への動き

トトカンタ防衛戦が勃発する数ヶ月前、魔術士同盟と貴族連盟の対立が本格化するのに先立ち、貴族連盟は騎士軍を派遣してトトカンタ港湾を襲撃・破壊し、トトカンタを拠点とする航路を断った。この事態に迅速に対応したハーティアは、プルートーが発した《牙の塔》への召集令を蹴り、精鋭の魔術士を手元に残すことで独自の戦力を組織し始めた。

マスマテュリアの氷解後、騎士軍がトトカンタへ侵攻してくると、ハーティアは組織した手勢を率いて前線に立ち、敢然と立ち向かった。市を勝利に導いたハーティアは功績を認められて市行政に深く入り込み、トトカンタにおける自身の地位を磐石なものとした。元より自治の度合いが強かったトトカンタ支部はこれを機に正式に独立し、トトカンタ魔術士同盟が設立された。

ブラディ・バース

原大陸戦術騎士団に所属するマジク・リンは、この戦いで人間離れした働きを見せ、かつてのトトカンタの裏の支配者である母アイリス・リンに倣って「ブラディ・バース」とあだ名された。戦時中の功績は広く認められているものの、その戦いぶりがあまりに凄まじかったため、人々からは「貴族殺し」とも揶揄され、虐殺の主犯として半ば強制的にキエサルヒマを追われる事となった。

関連項目

出典

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