概要編集
魔術士狩りの戦乱により、戦場となった旧王都アレンハタムはほぼ壊滅状態となった。この戦いで力を使い果たし種として衰退を窮めた天人種族たちはフェンリルの森の聖域へと隠遁し、崩壊した王都は統治者不在の状態が続いた。
残された王族と貴族たちはこれを契機とし、「天人の支配から脱した人間種族による人間種族のための大陸統治」を掲げ、大陸東部への移民と遷都を立案した。当時、東部という土地は人間にとってはただの荒れ地に過ぎず、そのリスクから移民に反対する勢力の抵抗も強かった。そういった者たちはアレンハタムを南下し、新たな街トトカンタ市を築いた。また、ドラゴン種族への信仰にも近い恩義を捨てられずにいた者たちはアレンハタムに留まり、ドラゴン信仰者の街として復興させた。
東部へと渡った移民たちは、大陸の東沿岸部に次なる王都となるメベレンスト市を建造し、新たな統治体制を開いた。