==ラモニロックの正体==
前述の通りラモニロックは人間種族の[[始祖魔術士]]を自称していたが、後日談『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端|キエサルヒマの終端]]』でそれは天人種族による欺瞞であり、彼は女神との邂逅から始祖魔術士となったという記憶を刷り込まれた』において、実際にはそういった事実は無かったことが明らかになった。ラモニロックが自身を始祖魔術士と誤認するに至った原因は、暗殺者時代の[[殺人人形チャイルドマン・パウダーフィールド]]であることが明らかになった。この欺瞞にはがユグドラシル神殿に侵入した際に彼にその誤った事実を告げたことにあるが、後に、[[チャイルドマン・パウダーフィールドスウェーデンボリー]]の召喚によりその記憶の断片を継承した[[オーフェン]]も気づいておらず、暗殺者時代にユグドラシル神殿へと侵入した際にラモニロックの暗殺を図ったものの、不死の始祖魔術士だからと暗殺を断念している。はこれを否定し、当時チャイルドマン自身も天人種族によって歪められた歴史を伝えられ、始祖魔術士セグワ・オリンプスの存在を刷り込まれていたという真相を語った。
オーフェンは、[[現出]]した[[巨人]]をルーツとする人間種族（＝[[巨人種族]]）は始祖魔術士という[[常世界法則]]に介入するための楔の存在を必要としていなかったことを根拠の一つとして挙げ、ラモニロックは天人に製造（改造）された[[人形]]に過ぎないと推察した。これは天人種族の始祖魔術士[[オーリオウル]]の死、すなわち[[沈黙魔術]]の消滅と共にラモニロックも機能を停止（＝死亡）することで証明されるとした。実際に、ラモニロックは[[新大陸]]へ渡った後、間もなく死亡したとされている。