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大陸魔術士同盟

1,735 バイト追加2019年10月24日 (木) 14:11
== 概要 ==
[[キエサルヒマ大陸]]における[[魔術士]]の一大勢力。大陸の各都市に支部を構え、[[タフレム]]の《[[牙の塔]]》が同盟の総本山的存在となっている。半円形の盾の中心に祈りを捧げる女性の横顔を配した意匠を紋章としている。》が同盟の総本山的存在となっている。半円形の盾の中心に祈りを捧げる女の横顔を配した意匠を紋章としている。
キエサルヒマ大陸に生きる全ての[[魔術士]]は、[[魔術]]を会得した過程を問わず、同盟への帰属を表明することでその庇護を受けることができる。同盟の評議員の一人である[[プルートー]]曰く、魔術士同盟とは魔術士の精神そのものであり、魔術士は生まれてより死ぬまで永久に同盟員であると言う<ref>ただし、その事に内心反発を抱く魔術士も少なくなく、支部間の意識の違いも珍しくない。</ref>。同盟への帰属は魔術士の責務であり、これに抗する魔術士は「未登録魔術士」(いわゆるモグリ)として扱われ、魔術士としての公的な職に就くことはできない。
== 歴史 ==
およそ200年前の「[[魔術士狩り]]」の戦乱の後、魔術士たちは[[ドラゴン信仰者]]や[[キムラック教徒]]から偏見や畏怖、憎悪の対象となり、以後長きに渡って激しい迫害を受けることになった。厳しい苦難の時代の中で、魔術士たちは自らの生存権を守るために結束し、互いに助け合うことで危機を耐え忍んだ。彼らは、魔術という武力に頼るのではなく、団結による組織の力でもって、人間社会における魔術士の正当な地位を主張し続けた結果、今日の魔術士が生きる社会基盤と環境を築きあげた。これが魔術士同盟の始まりであり、現在まで受け継がれる同盟の根源的理念である「互助」の精神に繋がっている。同盟の結成後、魔術士は[[貴族連盟]]の庇護を受けながら、徐々にキエサルヒマでの人権を回復させていった。
 
=== 《十三使徒》の結成 ===
《牙の塔》は貴族連盟による支援の見返りとして多くの魔術士を[[王都]]へ供出した。しかし、かねてから《塔》だけが魔術士社会のトップとして君臨し続けている状態に懸念を抱くものも少なくなく、貴族連盟は直属の魔術士団を組織し始める。この流れの中で誕生したのが宮廷魔術士団《[[十三使徒]]》であり、貴族主導による魔術士養成学校「[[スクール]]」であった。
 
スクールは王都へ渡った《塔》出身の魔術士が教師となり、古い伝統を排した学校作りを目指した。やがて、スクール出身の大魔術士[[プルートー]]が《十三使徒》の長として君臨するとその地位は盤石なものとなり、逆に《塔》は最高峰としての地位を脅かされる事となった。この事態を憂慮した《塔》執行部は当時フリーの暗殺者として活躍していた大魔術士[[チャイルドマン]]を招聘、選び抜かれた七人の生徒にエリート教育を施す「[[チャイルドマン教室]]」結成を指示した。
=== 内戦時代(前期) ===
[[アイルマンカー結界]]の消滅後、キエサルヒマの情勢が不安定化するに伴って水面下で対立状態にあった貴族連盟との関係が悪化し始める。それに先立ち、《塔》の有力者である[[フォルテ・パッキンガム]]を狙い[[最接近領]]直属の[[白魔術士]][[ダミアン・ルーウ]]が襲撃したという事件があり、その関与を糾そうとした矢先に[[プルートー]]率いる《[[十三使徒]]》の生き残りが亡命してきた。が襲撃したという事件があり、その関与を糾そうとした矢先にプルートー率いる《十三使徒》の生き残りが亡命してきた。
貴族連盟は[[魔王術]]を得て結界を破壊したオーフェンを「[[天人種族の遺産|遺産]]の無断使用」および「[[聖域]]の破壊」について[[王権反逆罪]]を適用し告発し、プルートー及び《十三使徒》メンバー全員も同罪とした。これらの判決を不服としたプルートーはタフレムに逃げ込み、連盟に対して徹底抗戦の構えを見せた。受け入れ先となった《塔》も、先の襲撃事件を貴族連盟が企てた謀殺未遂と見なしていたため、この判決で王都に対する反抗姿勢をさらに強めることとなり、プルートーを擁護する立場を取った。これを受けて貴族連盟は、《十三使徒》の反乱が魔術士同盟の支援を受けた組織的な計画であったと断定し、魔術士同盟そのものに王権反逆の嫌疑をかけた。を適用して告発し、プルートー及び《十三使徒》メンバー全員も同罪とした。これらの判決を不服としたプルートーはタフレムに逃げ込み、連盟に対して徹底抗戦の構えを見せた。受け入れ先となった《塔》も、先の襲撃事件を貴族連盟が企てた謀殺未遂と見なしていたため、この判決で王都に対する反抗姿勢をさらに強めることとなり、プルートーを擁護する立場を取った。これを受けて貴族連盟は、《十三使徒》の反乱が魔術士同盟の支援を受けた組織的な計画であったと断定し、魔術士同盟そのものに王権反逆の嫌疑をかけた。
{{Main|キエサルヒマ内戦}}
その3年後、キエサルヒマにおいて[[ヴァンパイア]]の取り締まりが強化されると違法に海を渡るものが続出し、その捜査のためにマヨールが再び特使に任命される。原大陸に渡った直後に、貴族連盟が秘密裏に組織した[[リベレーター]]によるクーデターが勃発、その渦中に巻き込まれる。動乱終結後も半年に渡って滞在し、紛争解決に貢献した。
 
原大陸で起きた一連の戦乱は同盟にとっても対岸の火事では済まされず、特に魔王術を漏洩したケシオンの監視を怠った責任としてフォルテ・パッキンガム、レティシャ・マクレディ夫妻は幹部職を辞任しなければならない事態となった。加えて、原大陸における大敗北で損害を被った貴族共産会が今後どのような動きを見せるか予断を許さず、新生《十三使徒》ことメベレンスト支部は対応に追われている。
== 主な活動 ==
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