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砂の戦争

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砂の戦争(すなのせんそう)は、約40年前にキエサルヒマ大陸で起こったキムラック教会魔術士の戦争。

概要

タフレム市の中心にそびえ立つ世界図塔は、キエサルヒマ大陸最大の天人種族の遺跡であり、大陸から天人が姿を消してしまった今、歴史の謎を解き明かす重大な資料となることは明らかであった。それにも関わらず、《牙の塔》はこの遺跡について未だ何の調査もできずにいた。というのも、かつてキムラック教会が提唱したフェンリルの森の保護令(女神の命令)が施行された際に、世界図塔もその保護対象となり、結果、遺跡は一切の人の立ち入りを禁じられてしまったからである。

そして40年前、しびれを切らした当時の《牙の塔》最高執行部は、とうとうこの禁を破って遺跡の内部調査を断行。これに反発したキムラック教会は大陸魔術士同盟と武力衝突を起こし、やがてタフレム市全域に及ぶ大戦争へと発展した。

戦争の経過

この戦争では、タフレム市街が主な戦場となった。キムラック教会は私設の軍隊を動員し、タフレム市に向かって行軍。その間、《牙の塔》は、タフレム市の全市民を《塔》内に避難させ、タフレム市は無人の街と化した。ところが、キムラック教会は何故かその無人となったタフレム市街を攻撃の目標とし、徹底的な破壊活動を行った。そこへ、側面から力を溜めていた魔術士たちの総攻撃を受け、キムラック軍はあっけなく敗走した。キムラック軍の勢力は魔術士に対し10倍とも言われる数的優位を誇っていたにも関わらず、それを覆されることとなった。

また、この戦いでタフレム市は、歴史上3度目の崩壊を喫した。

戦後処理

戦後、キムラック市は貴族連盟によって軍組織の解体という処分を受けた。そして現在、この砂の戦争がキエサルヒマ大陸で起きた歴史上最後の戦争となっている。

考証

一見、法を侵した《牙の塔》が一方的に戦いを引き起こしたように見えるが、勢力間の衝突を戦争にまで発展させようとしていたのは実はキムラック側であった。

200年前に世界図塔が建造された当初から、その建造目的を知っていたキムラック教会(ラモニロック)は、遺跡内に召喚された『世界書』の存在についても既に把握しており、大陸魔術士同盟貴族連盟を出し抜き、その世界書を手に入れる方策を考えていた。そんな時、《牙の塔》が起こした独断専行は、計画を行動に移す口実として絶好の機であり、教会はこの戦争による市街の破壊をカムフラージュとし、まんまと世界書の奪取に成功したのだった。

しかし、結果的にはキムラック教会にとって得る物よりも失った物が多かった。軍組織は貴族連盟によって解体させられ、せっかく手に入れた世界書も盗賊によってブラウニング家から盗み出されてしまった。以後、キムラック教会は次第に閉塞していき、後にサルア・ソリュード死の教師たちの反乱(キムラック事変)を招く事になる。

関連項目

出典

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