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貴族連盟

3,858 バイト追加2021年5月1日 (土) 13:34
==王立治安構想==
天人種族から[[王権]]を継承し大陸を治める者の義務として、貴族連盟は大陸の平和と安全を恒久的に維持するための統治計画「'''[[王立治安構想]]'''」を打ち立てた。これは大陸の全人民に対して貴族連盟への恭順を強いる法であり、反抗する者は容赦なく王権への反逆([[王権反逆罪]])と見なし徹底的に処断するという強硬な姿勢を取っている。そのため、反体制を訴えて連盟の法から逸脱する主義者も少なくないという。 {{main|王立治安構想}}
==遺産相続==
===王権の簒奪===
メベレンスト市への遷都から間もなく、貴族たちは革命([[貴族内革命]])を起こし、[[王家]]を滅亡へと追いやった。旧来の王を頂点とした統治体制の撤廃に成功すると、貴族連盟は[[王室]]が掲げていた大陸の統治権限である[[王権]]の継承を宣言。貴族の連帯合議制による新たな政治体制を樹立し、王立治安構想を提唱した。これ以降、権威としての王室は残される一方で、その実権は貴族連盟に掌握されることとなった。<ref>そのため、貴族連盟を「王さま」と揶揄して呼んでいるものも少なくない。</ref> ===王立治安構想の衰退===貴族連盟が王権を握って約200年、表向きはリベラルに統治してきたが、赤光帝37年頃になるとその支配に陰りが見え始める。西部では[[トトカンタ市]]や[[タフレム市]]などが自治性を強めるにつれ、各都市の自治範囲を超えて犯罪を取り締まる派遣警察は次第に各都市を監視する諜報組織としての顔を見せ始める。かつてはキエサルヒマで最初に自治を宣言した[[アーバンラマ市]]を王権反逆の嫌疑をかけた事もあった。 かつては貴族連盟のみが独占していた[[拳銃]]の製造と研究も、《[[牙の塔]]》や[[キムラック教会]]でも秘密裏に行われるようになった。やがて[[チャイルドマン]]の考案によって技術革新が進み、[[狙撃拳銃]]が発明された。その技術は貴族連盟にリークされるが、後の内戦で相当数が製造されたために全国に普及、完全なる独占は事実上不可能となった。 [[キムラック市]]の最奥部において、天人種族の[[始祖魔術士]][[オーリオウル]]が[[女神]]を押し留めていられるのも限界が来ようとしていた。それに呼応し、聖域も不穏な動きを見せ始め、最接近領との間で熾烈な暗闘が繰り広げられるようになる。これらの動きはいずれ大陸全てを巻き込む新たな戦争の引き金となる可能性を危惧した宮廷魔術士《十三使徒》の長[[プルートー]]と《[[霧の滝]]》の[[白魔術士]]たちは、貴族連盟に内密で最接近領の実態を探るべく何度も刺客を送り込んだ。
===王立治安構想の崩壊===
その一方で、キムラック教会に混乱が生じるとそれを利用し、あらぬ嫌疑をかけて指導層を虐殺、[[キムラック市]]を占拠した([[キムラック崩壊]])。それら一連の動きは、[[アーバンラマ市]]の資本家達による[[外大陸開拓計画]]、[[トトカンタ市]]の貴族連盟からの離脱、[[キエサルヒマ内戦]]勃発という事態をもたらした。
魔術士同盟の総本部である[[タフレム市]]を目標に定めた貴族連盟は、[[マスマテュリア]]の氷解に伴って南ルートからの進軍が可能になると、タフレムを守る要害となっていたトトカンタを攻撃した。後にキエサルヒマ内戦最大の戦いと呼ばれる[[トトカンタ防衛戦]]によって予想外の大打撃を受けた貴族連盟は、数年に渡る膠着の末に、魔術士同盟と和議を結んで停戦した。その後、貴族連盟は「'''貴族共産会'''」と改名し、王立治安構想は解体を余儀なくされた。<ref>実際には「棚上げ」であり、裏では実権を取り戻す機会を虎視眈々と狙っていた。</ref>
===リベレーター結成===
王立治安構想を放棄した貴族連盟はタフレムやトトカンタにもある程度の自治権を与えつつ新体制に移行したと思われる。しかし、一部の貴族には王立治安構想を復活させたいと密かに画策するものもいて、放棄された聖域の発掘を秘密裏に推し進める。回収された資料の中には王立治安構想を放棄した貴族共産会はタフレムやトトカンタにもある程度の自治権を与えつつ新体制に移行したと思われる。しかし、一部の貴族には王立治安構想を復活させたいと密かに画策するものもいて、放棄された聖域の発掘を秘密裏に推し進める。回収された資料の中には[[クリーチャー]]技術のデータもあり、[[リベレーター]]結成の契機となった。その後、クリーチャー技術は秘密裏に研究が進められ、[[原大陸]]から渡ってきた[[魔王]][[スウェーデンボリー]]によって技術革新が進み、実用化へとこぎ付けた。 ===原大陸乗っ取り計画===王立治安構想の復活を目論む貴族共産会は、来るべき日に備えて準備を推し進めてきた。原大陸においては[[開拓公社]]を派遣し、開拓事業によって資金を確保とすると同時に足がかりを整え、[[外大陸開拓計画|先発開拓団]]の了承を得ずに魔術士の入植を許すことで元キムラック人との間に溝を作らせ、乗っ取りが上手く行きやすい状況を作り上げた。[[戦術騎士団]]が[[シマス・ヴァンパイア]]による壊滅災害で痛手を受けたところを突いて計画を実行に移した。 しかし、幾度に渡る[[壊滅災害]]を乗り越え、その都度政治の再編を繰り返してきた原大陸の体制は一筋縄ではいかず、体制の暗部を糾弾するために今まで秘匿されていた[[魔王術]]を公表させるも、逆に不当な立場を強いられてきた魔術士に復権の機会を与える結果となってしまった。母船[[ガンズ・オブ・リベラル]]を落とされ、総大将の[[ヒクトリア・アードヴァンクル]]と[[ジェイコブズ・マクトーン]]を失ったリベレーターは完膚なきまでに叩き潰される。この戦いの末に貴族共産会は原大陸における足がかりをすべて奪われ、開拓公社も全面撤退しなければならなくなった。 ===原大陸大戦以降===原大陸における敗戦で貴族共産会は大きな打撃を受け、存続の危機に瀕しようとしていた。マヨールが帰国の途についている時点では表立った動きはないが、近い将来に何らかの形で燃焼することは間違いなく、新生《十三使徒》はその対応に追われている。
== 関連項目 ==
*[[最接近領]]
*[[開拓公社]]
 
==脚注==
<references />
[[Category:組織]]
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