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「魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ)」の版間の差分

提供: オーフェンペディア

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{{シリーズ情報
 
{{シリーズ情報
 
|タイトル  = 魔術士オーフェンはぐれ旅<br>新シリーズ
 
|タイトル  = 魔術士オーフェンはぐれ旅<br>新シリーズ
|分類      = 本編
+
|分類      = 単行本版
 
|著者      = [[akita:秋田禎信|秋田禎信]]
 
|著者      = [[akita:秋田禎信|秋田禎信]]
 
|イラスト  = [[akita:草河遊也|草河遊也]]
 
|イラスト  = [[akita:草河遊也|草河遊也]]
 
|レーベル  = [[akita:TOブックス|TOブックス単行本]]
 
|レーベル  = [[akita:TOブックス|TOブックス単行本]]
 
|刊行開始  = 2011年9月
 
|刊行開始  = 2011年9月
|刊行終了  = 2014年5月
+
|刊行終了  = 2015年9月
|刊行巻数  = 全8巻
+
|刊行巻数  = 全10巻
 
|発行      = [[akita:TOブックス|TOブックス]]
 
|発行      = [[akita:TOブックス|TOブックス]]
|分類2     = 番外編
+
|分類2     = 電子書籍版
|レーベル2  = [[akita:TOブックス|TOブックス単行本]]
+
|刊行開始2 = 2014年12月
|刊行開始2 = 2014年11月
+
|刊行終了2 = 2015年4月
|刊行終了2 = 2015年9月
+
|刊行巻数2 = 全10巻
|刊行巻数2 = 全2巻
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|発行2     = TOブックス
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|分類3    = 文庫版
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|レーベル3 = [[akita:TOブックス|TO文庫]]
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|刊行開始3 = 2017年9月
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|刊行巻数3 = 全8巻
+
|刊行巻数3 = 全10巻
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}}
 
}}
  
『'''魔術士オーフェンはぐれ旅'''』'''新シリーズ'''(まじゅつしオーフェンはぐれたび しんシリーズ)は、前作『[[魔術士オーフェンはぐれ旅]]』のシリーズ完結後の世界を描いた'''後日談'''と、それに続く'''新シリーズ'''および'''番外編'''を総括した{{underline|便宜上の呼称}}<ref>「新シリーズ」または「新章」という呼称はパブリシティやPRなどで便宜的に使用された通称であり、正式なシリーズタイトルは「'''魔術士オーフェンはぐれ旅'''」のままである。また、本来は通巻3冊目の『原大陸開戦』以降の書き下ろしシリーズを指していたものの、現在では後日談から新シリーズまでの一連の作品を総称して扱われることが多い。</ref>である。『'''新章'''』とも表記される。
+
『'''魔術士オーフェンはぐれ旅'''』'''新シリーズ'''(まじゅつしオーフェンはぐれたび しんシリーズ)は、前作『[[魔術士オーフェンはぐれ旅]]』のシリーズ完結後の世界を描いた'''後日談'''と、それに続く'''新シリーズ'''および'''番外編'''を総括した{{underline|便宜上の呼称}}<ref>「新シリーズ」または「新章」という呼称はパブリシティやPRなどで便宜的に使用された通称であり、正式なシリーズタイトルは従来と同じ「'''魔術士オーフェンはぐれ旅'''」である。また、当初は通巻3冊目『原大陸開戦』以降の書き下ろしシリーズを指していたものの、現在では版元移行後の全作品を総称して扱われることも多い。</ref>である。『'''新章'''』とも表記される。
  
2011年9月から2015年9月にかけて[[akita:TOブックス|TOブックス]]より長編全8巻、短篇集全2巻が刊行された。
+
2011年9月から2015年9月にかけて[[akita:TOブックス|TOブックス]]より長編8巻、短編集2巻の全10巻が刊行された。
  
 
==概要==
 
==概要==
2003年に完結した[[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]][[魔術士オーフェンはぐれ旅]]』(以下、'''旧シリーズ''')の続編にあたる、単行本書き下ろしの長編シリーズ。主として描かれるのは構想区分における'''第四部'''であり、スキップされた'''第三部'''は作品としては未発表となってる。
+
2003年に完結した[[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]]版『[[魔術士オーフェンはぐれ旅]]』(以下、旧シリーズ)の続編にあたる単行本書き下ろしシリーズ。本シリーズで主として描かれるのは、過去に作者によって言及された構想区分で言うところの'''第四部'''にあたり、スキップされた形となった第三部については、現時点においては未発表である。
  
『[[akita:秋田禎信BOX|秋田禎信BOX]]』初出の'''後日談'''(第二部のエピローグおよび第四部のプロローグに相当)を再編集したものが第1巻および第2巻として刊行され、第3巻以降は完全新作の'''新シリーズ'''として展開された。第3巻から第5巻までは、新シリーズの開始に先駆けて全国書店で配布された[[魔術士オーフェンはぐれ旅 無料小冊子|無料小冊子]]の短編も同時収録され、また第3巻以降は小冊子やドラマCDなどの特典を同梱した初回限定版が併売された。
+
『[[akita:秋田禎信BOX|秋田禎信BOX]]』初出である'''後日談'''の3作品(第二部のエピローグおよび第四部のプロローグに相当)を再編集したものが、第1巻および第2巻として刊行され、第3巻以降は完全新作書き下ろしの'''新シリーズ'''として展開された。第四部の物語自体は第8巻で完結しており、第9巻および第10巻は'''番外編'''の短編集となっている。
  
この新シリーズより出版元が[[akita:富士見書房|富士見書房]]から[[akita:TOブックス|TOブックス]]へと移行しており、それに伴って刊行形態も文庫(A6判)から単行本(B6判/ソフトカバー)に変更されている。装丁デザインはVeiaが担当。新シリーズと並行して展開された[[魔術士オーフェンはぐれ旅#新装版|旧シリーズ新装版]]および『[[魔術士オーフェン・無謀編#しゃべる無謀編|しゃべる無謀編]]』シリーズも同様の装丁で統一されている。
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第3巻から第5巻までは、新シリーズの開始に先駆けて全国書店で無料配布された[[魔術士オーフェンはぐれ旅 無料小冊子|小冊子]]掲載の短編も同時収録され、また第3巻以降は、イラストのラフ画やインタビューなどを掲載した小冊子や、録り下ろしのドラマCDといった特典を同梱した初回限定版も併売された。
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本シリーズより出版元が[[akita:富士見書房|富士見書房]]から[[akita:TOブックス|TOブックス]]へと移行しており、それに伴って刊行形態も文庫(A6判)から単行本(B6判/ソフトカバー)に変更されている。装丁デザインはVeiaが担当。新シリーズと並行して展開された[[魔術士オーフェンはぐれ旅#新装版|旧シリーズ新装版]]および『[[魔術士オーフェン・無謀編#しゃべる無謀編|しゃべる無謀編]]』シリーズも同様の装丁で統一されている。
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[[オーフェン25周年プロジェクト]]の一環として、本シリーズの'''文庫版'''が、2017年9月より10ヶ月連続刊行されることが発表された。レーベルはTO文庫。表紙は全て描き下ろしで、あとがきも文庫版の書き下ろしが追加されている。また文庫化にあたり、各巻に英語の副題が付けられている。
  
 
新シリーズに関するよくある質問については「[[新シリーズFAQ]]」も参照のこと。
 
新シリーズに関するよくある質問については「[[新シリーズFAQ]]」も参照のこと。
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==シリーズ展開==
 
==シリーズ展開==
 
===後日談===
 
===後日談===
2008年9月から2009年4月にかけて、秋田禎信の公式サイト『[[akita:モツ鍋の悲願|モツ鍋の悲願]]』において、旧シリーズの後日談にあたる書き下ろし長編『[[あいつがそいつでこいつがそれで]]』が不定期に連載された。この連載中に[[akita:ティー・オーエンタテインメント|ティー・オーエンタテインメント]]が書籍化を企画し、2009年12月、[[akita:TOブックス|TOブックス]]より、更なる書き下ろしや未収録作品等を加えた『[[akita:秋田禎信BOX|秋田禎信BOX]]』が完全予約限定生産版として発売された。
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2008年9月から2009年4月にかけて、著者・秋田禎信の公式サイト『[[akita:モツ鍋の悲願|モツ鍋の悲願]]』において、旧シリーズの後日談にあたる書き下ろし長編『[[あいつがそいつでこいつがそれで]]』が不定期に連載された。この連載中に、[[akita:ティー・オーエンタテインメント|ティー・オーエンタテインメント]]によって書籍化が企画され、2009年12月、同社の出版部門[[akita:TOブックス|TOブックス]]より、さらなる書き下ろしや未収録作品等をセットにした『[[akita:秋田禎信BOX|秋田禎信BOX]]』が完全予約限定生産版として発売された。
  
『秋田禎信BOX』には、『あいつがそいつでこいつがそれで』を改訂した『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端|キエサルヒマの終端]]』に加え、旧シリーズから20年後の[[原大陸|新大陸]]を舞台とした長編『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で|約束の地で]]』および短編『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王の娘の師匠|魔王の娘の師匠]]』が新たに書き下ろされた。この2作品は第四部の前日譚に位置付けられ、後に発表される新シリーズへと繋がっていく導入的な内容となっている。
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『秋田禎信BOX』には、『あいつがそいつでこいつがそれで』を改訂した『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端|キエサルヒマの終端]]』に加え、旧シリーズから20年後の[[原大陸|新大陸]]を舞台とした長編『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で|約束の地で]]』および短編『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王の娘の師匠|魔王の娘の師匠]]』が新たに書き下ろされた。この2作品は第四部の前日譚(プロローグ)に位置付けられ、後に発表される新シリーズへと繋がっていく導入的な内容となっている。
  
 
===新シリーズ===
 
===新シリーズ===
2011年3月、後日談のさらに後の物語となる第四部の本編が「'''新シリーズ'''」と銘打って始動することがTOブックスより発表された。『秋田禎信BOX』収録の後日談3作品を再編集した単行本が2011年9月・10月に連続刊行され、11月に書き下ろしの新シリーズ第1弾(通巻第3巻)となる『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦|原大陸開戦]]』が発売。2014年5月に発売された『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)|女神未来(下)]]』をもって全8巻で完結した。
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2011年3月、後日談のさらに後の物語となる第四部の本編を「'''新シリーズ'''」と銘打って再始動することがTOブックスより発表された。『秋田禎信BOX』収録の後日談3作品を再編集した単行本が2011年9月・10月に連続刊行され、11月に書き下ろしの新シリーズ第1弾(通巻第3巻)となる『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦|原大陸開戦]]』が発売。2014年5月に発売された『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)|女神未来(下)]]』をもって全8巻で完結した。
  
 
物語は『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で|約束の地で]]』から3年後(旧シリーズから数えて23年後)の新大陸を舞台に、魔術学校の校長となった[[オーフェン]]と、キエサルヒマから来訪した新世代の[[魔術士]][[マヨール・マクレディ]]の2人を中心に展開される。
 
物語は『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で|約束の地で]]』から3年後(旧シリーズから数えて23年後)の新大陸を舞台に、魔術学校の校長となった[[オーフェン]]と、キエサルヒマから来訪した新世代の[[魔術士]][[マヨール・マクレディ]]の2人を中心に展開される。
  
 
===番外編===
 
===番外編===
新シリーズ本編では触れられなかった[[キエサルヒマ大陸]]サイドのエピソードや、本編完結後の後日談を描く全話書き下ろしの短編集。全2巻予定で、2014年11月に第1巻『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編|魔王編]]』が、2015年9月に第2巻『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編|手下編]]』が発売予定。
+
新シリーズ本編では触れられなかった[[キエサルヒマ大陸]]サイドのエピソードや、本編(第四部)完結後の後日談を描く、全話書き下ろしの短編集が全2巻で発売された。
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
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==既刊一覧==
 
==既刊一覧==
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===TOブックス単行本===
 
{| class="wikitable nowrap"
 
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!|巻
 
!|巻
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| colspan="2" style="padding: 1em .5em;" |[[魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編]]
 
| colspan="2" style="padding: 1em .5em;" |[[魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編]]
 
||2015年9月25日
 
||2015年9月25日
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 +
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 +
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 +
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 +
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||[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔人の階段|魔人の階段]]
 
||[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔人の階段|魔人の階段]]
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||短編
 
||短編
 
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==ドラマCD版==
 
==ドラマCD版==
新シリーズ第5巻『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防|魔術学校攻防]]』から第8巻『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)|女神未来(下)]]』の各'''初回限定版'''には、特典として新シリーズの長編エピソードを原作としたドラマCDが同梱された。また短編エピソードも『[[魔術士オーフェン しゃべる無謀編]]』シリーズにてドラマCD化されている。いずれもCD単体では発売されていない。
+
第5巻『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防|魔術学校攻防]]』から第8巻『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)|女神未来(下)]]』の各初回限定版および『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編|魔王編]]』『[[魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編|手下編]]』には、特典として新シリーズの長編エピソードをオーディオドラマ化したドラマCDが同梱された。また短編エピソードについても『[[魔術士オーフェン しゃべる無謀編]]』シリーズの特典としてドラマCD化された。
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後にTOブックスオンラインストア限定でドラマCD単体での販売が決定した。
  
 
===各話リスト===
 
===各話リスト===
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| class="center" |[[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編|魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編<br>特典ドラマCD]]
 
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||{{ドラマCD|[[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上)|女神未来]]}}
 
||未定
 
||未定
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===主なキャスト===
 
===主なキャスト===
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* [[オーフェン|オーフェン・フィンランディ]] : [[wp:森久保祥太郎|森久保祥太郎]]
 
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* [[ラッツベイン・フィンランディ]] : [[wp:竹達彩奈|竹達彩奈]]
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{{Main|ドラマCD:キャストの一覧#はぐれ旅 新シリーズ}}

2018年6月3日 (日) 10:03時点における最新版

魔術士オーフェンはぐれ旅
新シリーズ
著者 秋田禎信
イラスト 草河遊也
単行本版
レーベル TOブックス単行本
期間 2011年9月 - 2015年9月
巻数 全10巻
発行 TOブックス
電子書籍版
期間 2014年12月 - 2015年4月
巻数 全10巻
発行 TOブックス
文庫版
レーベル TO文庫
期間 2017年9月 - 2018年6月
巻数 全10巻
発行 TOブックス

魔術士オーフェンはぐれ旅新シリーズ(まじゅつしオーフェンはぐれたび しんシリーズ)は、前作『魔術士オーフェンはぐれ旅』のシリーズ完結後の世界を描いた後日談と、それに続く新シリーズおよび番外編を総括した便宜上の呼称[1]である。『新章』とも表記される。

2011年9月から2015年9月にかけてTOブックスより長編8巻、短編集2巻の全10巻が刊行された。

概要[編集]

2003年に完結した富士見ファンタジア文庫版『魔術士オーフェンはぐれ旅』(以下、旧シリーズ)の続編にあたる単行本書き下ろしシリーズ。本シリーズで主として描かれるのは、過去に作者によって言及された構想区分で言うところの第四部にあたり、スキップされた形となった第三部については、現時点においては未発表である。

秋田禎信BOX』初出である後日談の3作品(第二部のエピローグおよび第四部のプロローグに相当)を再編集したものが、第1巻および第2巻として刊行され、第3巻以降は完全新作書き下ろしの新シリーズとして展開された。第四部の物語自体は第8巻で完結しており、第9巻および第10巻は番外編の短編集となっている。

第3巻から第5巻までは、新シリーズの開始に先駆けて全国書店で無料配布された小冊子掲載の短編も同時収録され、また第3巻以降は、イラストのラフ画やインタビューなどを掲載した小冊子や、録り下ろしのドラマCDといった特典を同梱した初回限定版も併売された。

本シリーズより出版元が富士見書房からTOブックスへと移行しており、それに伴って刊行形態も文庫(A6判)から単行本(B6判/ソフトカバー)に変更されている。装丁デザインはVeiaが担当。新シリーズと並行して展開された旧シリーズ新装版および『しゃべる無謀編』シリーズも同様の装丁で統一されている。

オーフェン25周年プロジェクトの一環として、本シリーズの文庫版が、2017年9月より10ヶ月連続刊行されることが発表された。レーベルはTO文庫。表紙は全て描き下ろしで、あとがきも文庫版の書き下ろしが追加されている。また文庫化にあたり、各巻に英語の副題が付けられている。

新シリーズに関するよくある質問については「新シリーズFAQ」も参照のこと。

シリーズ展開[編集]

後日談[編集]

2008年9月から2009年4月にかけて、著者・秋田禎信の公式サイト『モツ鍋の悲願』において、旧シリーズの後日談にあたる書き下ろし長編『あいつがそいつでこいつがそれで』が不定期に連載された。この連載中に、ティー・オーエンタテインメントによって書籍化が企画され、2009年12月、同社の出版部門TOブックスより、さらなる書き下ろしや未収録作品等をセットにした『秋田禎信BOX』が完全予約限定生産版として発売された。

『秋田禎信BOX』には、『あいつがそいつでこいつがそれで』を改訂した『キエサルヒマの終端』に加え、旧シリーズから20年後の新大陸を舞台とした長編『約束の地で』および短編『魔王の娘の師匠』が新たに書き下ろされた。この2作品は第四部の前日譚(プロローグ)に位置付けられ、後に発表される新シリーズへと繋がっていく導入的な内容となっている。

新シリーズ[編集]

2011年3月、後日談のさらに後の物語となる第四部の本編を「新シリーズ」と銘打って再始動することがTOブックスより発表された。『秋田禎信BOX』収録の後日談3作品を再編集した単行本が2011年9月・10月に連続刊行され、11月に書き下ろしの新シリーズ第1弾(通巻第3巻)となる『原大陸開戦』が発売。2014年5月に発売された『女神未来(下)』をもって全8巻で完結した。

物語は『約束の地で』から3年後(旧シリーズから数えて23年後)の新大陸を舞台に、魔術学校の校長となったオーフェンと、キエサルヒマから来訪した新世代の魔術士マヨール・マクレディの2人を中心に展開される。

番外編[編集]

新シリーズ本編では触れられなかったキエサルヒマ大陸サイドのエピソードや、本編(第四部)完結後の後日談を描く、全話書き下ろしの短編集が全2巻で発売された。

ストーリー[編集]

第三部[編集]

アイルマンカー結界の破壊によってキエサルヒマ大陸に争いと混乱を招き、「魔王」と仇名されたオーフェンは、大崩壊の煽りを受けて総難民化した元キムラック市民を保護しながら、アーバンラマ資本家の支援を取り付け、外大陸開拓計画を発足した。人類の有史以来初の試みとなる外洋航海の末、開拓団はついに新大陸(原大陸)の発見に成功する。しかし、カーロッタ・マウセン率いる反魔術士派開拓民との激しい対立によって開拓計画は波乱に見舞われ、オーフェンはカーロッタ派との抗争に明け暮れる毎日だった。そんな中、現出した常世界法則の化身「神人種族」が原大陸に来襲し、事態は急転を迎える。

第四部[編集]

原大陸開拓史の幕開けから二十数年の時が過ぎた。キエサルヒマ大陸からやってきた革命支援組織「リベレーター」の介入により、原大陸の覇権を巡る均衡はついに破られ、新たな争いの火蓋が切って落とされる。

登場人物[編集]

詳細は「魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ)の登場人物」を参照

既刊一覧[編集]

TOブックス単行本[編集]

タイトル 発売日 頁数 価格 ISBN
1 魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端 2011年9月24日 246p 1500円+税 978-4-904376-69-0
2 魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で 2011年10月25日 293p 1500円+税 978-4-904376-70-6
3 魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦 初回限定版 2011年11月25日 387p 1600円+税 978-4-904376-86-7
通常版 1500円+税 978-4-904376-71-3
4 魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場 初回限定版 2012年3月25日 391p 2000円+税 978-4-904376-98-0
通常版 1500円+税 978-4-904376-99-7
5 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防 初回限定版 2012年9月15日 379p 3800円+税 978-4-86472-043-4
通常版 2012年9月25日 1500円+税 978-4-86472-042-7
6 魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣 初回限定版 2013年1月25日 358p 3800円+税 978-4-86472-097-7
通常版 2013年2月15日 1500円+税 978-4-86472-098-4
7 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上) 初回限定版 2013年10月25日 247p 3700円+税 978-4-86472-181-3
通常版 1500円+税 978-4-86472-182-0
8 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下) 初回限定版 2014年5月25日 337p 3800円+税 978-4-86472-228-5
通常版 1500円+税 978-4-86472-229-2
9 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編 2014年11月25日 257p 3800円+税 978-4-86472-308-4
10 魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編 2015年9月25日 251p 3800円+税 978-4-86472-425-8

TO文庫[編集]

タイトル 発売日 頁数 価格 ISBN
1 魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端 2017年9月1日 252p 650円+税 978-4-86472-612-2
2 魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で 2017年10月1日 285p 650円+税 978-4-86472-613-9
3 魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦 2017年11月1日 351p 680円+税 978-4-86472-628-3
4 魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場 2017年12月1日 380p 700円+税 978-4-86472-639-9
5 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防 2018年1月10日 319p 730円+税 978-4-86472-641-2
6 魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣 2018年2月1日 325p 730円+税 978-4-86472-642-9
7 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上) 2018年3月1日 239p 730円+税 978-4-86472-643-6
8 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下) 2018年4月2日 303p 730円+税 978-4-86472-644-3
9 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編 2018年5月1日 249p 730円+税 978-4-86472-645-0
10 魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編 2018年6月1日 231p 730円+税 978-4-86472-646-7

各話リスト[編集]

タイトル 分類 初出 収録巻
1 キエサルヒマの終端 長編 秋田禎信BOX 魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端
2 約束の地で 長編 魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で
3 魔王の娘の師匠 短編
4 原大陸開戦 長編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦
5 魔術戦士の師弟 短編 無料小冊子1
6 解放者の戦場 長編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場
7 と、魔王は考える 短編 無料小冊子2
8 魔術学校攻防 長編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防
9 エド・サンクタムの生活 短編 無料小冊子3
10 鋏の託宣 長編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣
11 女神未来 長編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上)
魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)
12 もうひとりの魔王の周辺を
日暮れまでに語る
短編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編
13 フィンランディ商会の、
約三十名と一匹の日常
短編
14 魔人の階段 短編
15 遺されたもの 短編 書き下ろし 魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編
16 わたしの愛したスーパイ 短編
17 エピローグ 短編

ドラマCD版[編集]

第5巻『魔術学校攻防』から第8巻『女神未来(下)』の各初回限定版および『魔王編』『手下編』には、特典として新シリーズの長編エピソードをオーディオドラマ化したドラマCDが同梱された。また短編エピソードについても『魔術士オーフェン しゃべる無謀編』シリーズの特典としてドラマCD化された。

後にTOブックスオンラインストア限定でドラマCD単体での販売が決定した。

各話リスト[編集]

タイトル 収録時間 収録CD
1 キエサルヒマの終端 74:56 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防
初回限定版 特典ドラマCD
2 約束の地で 75:21
3 魔王の娘の師匠 17:41 魔術士オーフェン しゃべる無謀編2
特典ドラマCD
4 原大陸開戦 109:36 魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣
初回限定版 特典ドラマCD
5 魔術戦士の師弟 17:30 魔術士オーフェン しゃべる無謀編3
特典ドラマCD
6 解放者の戦場 124:40 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上)
初回限定版 特典ドラマCD
7 と、魔王は考える 21:38 魔術士オーフェン しゃべる無謀編4
特典ドラマCD
8 魔術学校攻防 142:25 魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)
初回限定版 特典ドラマCD
9 エド・サンクタムの生活 22:30 魔術士オーフェン しゃべる無謀編5
特典ドラマCD
10 鋏の託宣 未定 魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編
特典ドラマCD
11 女神未来 未定 魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編
特典ドラマCD

主なキャスト[編集]

詳細は「ドラマCD:キャストの一覧#はぐれ旅 新シリーズ」を参照

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「新シリーズ」または「新章」という呼称はパブリシティやPRなどで便宜的に使用された通称であり、正式なシリーズタイトルは従来と同じ「魔術士オーフェンはぐれ旅」である。また、当初は通巻3冊目『原大陸開戦』以降の書き下ろしシリーズを指していたものの、現在では版元移行後の全作品を総称して扱われることも多い。

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