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魔術士オーフェン

2,314 バイト追加2019年1月19日 (土) 01:32
/* シリーズ紹介 */
==概要==
[[魔術士]]の青年[[オーフェン]]を主人公とするアクション・ファンタジー<ref>公式には'''ハイブリッド・ファンタジー'''と呼称されると呼称していた</ref>シリーズ。[[akita:秋田禎信|秋田禎信]]の小説作品としてはデビュー作『ひとつ火の粉の雪の中』に続く第2作目にあたり、現在最も長期に渡るシリーズとなっている。の小説作品としてはデビュー作『ひとつ火の粉の雪の中』に続く第2作目にあたり、作者のキャリアにおいて最も長期に渡るシリーズとなっている。
原作は文庫書き下ろしの長編『'''[[魔術士オーフェンはぐれ旅]]'''』と、『[[akita:ドラゴンマガジン|月刊ドラゴンマガジン]]』連載の短編『'''[[魔術士オーフェン・無謀編]]'''』に大別される。1994年5月から2003年10月にかけて、『はぐれ旅』全20巻、『無謀編』全13巻の計33冊が[[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]]([[akita:富士見書房|富士見書房]])より発売され、外伝短編『[[魔術士オーフェンまわり道]]』全2巻が[[akita:角川mini文庫|角川mini文庫]]([[akita:角川書店|角川書店]])より発売された<ref>現在、これらのシリーズは全て「重版未定」または「絶版」となっている</ref>。2011年には『はぐれ旅』の続編となる新シリーズが、出版元を。その後、2011年9月から2015年9月にかけて『はぐれ旅』の続編となる新シリーズが、出版元を[[akita:TOブックス|TOブックス]]に移して再スタートされ、同時に旧シリーズも新装版として復刊されている(に移して刊行され、同時に旧シリーズも新装版として復刊されている([[#新展開新展開(2008年~)]]を参照)。
いわゆる「剣と魔法」の異世界ファンタジーの作法を基盤にしながらも、作品内世界における技術や文化の面で現代的な要素を取り入れることで独特の世界観を形成しているのが特徴。緻密に作り込まれた世界設定もしばしば評価の一因として挙げられ、いわゆる「剣と魔法」の中世的異世界ファンタジーの作法を基盤としながらも、テクノロジーや文化などの面で現代的な要素を取り入れており、独特の世界観を形成しているのが特徴である。緻密に作り込まれた世界設定はしばしば作品の評価の一因として挙げられ、特に[[魔術]]を始めとする古典的なファンタジーの定石に一歩踏み込んだ理論付けが加えられている。これについて作者は「一般的なファンタジーのイメージを外して作った」と語っているを始めとする古典ファンタジーの定石に一歩踏み込んだ理論付けが加えられている。これについて作者は「一般的なファンタジーのイメージを外して作った」と語っている<ref name="enc">『[[エンサイクロペディア魔術士オーフェン]]』</ref>。そのほか、ハードボイルドなストーリー展開やケレン味溢れる痛快なアクション描写、キャラクター同士のシニカルで切れ味鋭い掛け合いなども読者の高い支持を得、一躍人気を博した。。そのほか、ハードボイルドなストーリー展開やケレン味溢れる痛快なアクション描写、エキセントリックなキャラクターたちが織りなすシニカルで切れ味鋭い掛け合いなども読者から高い支持を得て、一躍人気を博した。
シリーズの公称発行部数は累計'''1000万部'''以上<ref>『カナスピカ』の帯より (2007年6月11日)</ref>、もしくは'''1200万部'''以上<ref>『ニュータイプ』2008年9月号より (2008年8月10日)</ref>とされ、多くのメディアミックスも展開された。
2001年には、『スレイヤーズ』シリーズの著者である神坂一との共同執筆によるコラボ小説『[[スレイヤーズVSオーフェン]]』が、ドラゴンマガジン増刊『[[akita:ファンタジアバトルロイヤル|ファンタジアバトルロイヤル]]』誌上で実現した。当時の富士見ファンタジアレーベルが掲げる2枚看板の競演は大きな話題を呼び、2005年には完全限定生産版として豪華ボックス仕様の単行本が発売された。
===新展開新展開(2008年~)===
2008年9月、秋田禎信の公式ウェブサイト『[[akita:モツ鍋の悲願|モツ鍋の悲願]]』において、『はぐれ旅』の後日談にあたる『[[あいつがそいつでこいつがそれで]]』の不定期連載が開始された。これはある事情からお蔵入りとなった企画用の原稿を流用したもので、後にティー・オーエンタテインメントから書籍化の打診を受け、2009年12月に[[akita:TOブックス|TOブックス]]より発売された『[[akita:秋田禎信BOX|秋田禎信BOX]]』に、新たな書き下ろし後日談と共に収録された。
新シリーズの展開と並行して、絶版状態となっていた富士見ファンタジア文庫の旧シリーズも、装丁・判型を刷新した'''新装版'''としてTOブックスより復刊された。2011年9月から2012年6月にかけて『はぐれ旅』の新装版(全10巻)が、さらに2012年11月から2013年6月にかけて『無謀編』のドラマCD付き新装版『しゃべる無謀編』(全7巻)が、それぞれ連続刊行された。また新シリーズおよび新装版は[[魔術士オーフェンはぐれ旅 (電子書籍版)|電子書籍版]]も発売された。
2016年8月、ファミ通コミッククリアで連(むらじ)による新コミカライズがスタート。同年9月には、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』40周年記念ノベライズアンソロジー『VS2016年8月、ファミ通コミッククリアで連(むらじ)による『はぐれ旅』の新コミカライズがスタート。同年9月には、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』40周年記念ノベライズアンソロジー『VS.こち亀』で、まさかのこち亀×オーフェンコラボが実現した。 ===25周年プロジェクト(2017年~)===2019年でシリーズ開始から25年を数えるにあたり、それを記念した「25周年プロジェクト」が始動。2017年9月から2018年6月にかけて、『はぐれ旅』新シリーズの文庫版が毎月刊行され、また単行本の限定版特典だったドラマCDも単品で順次発売されることが発表された。 そして2018年3月、『はぐれ旅』の新TVアニメ化の決定が発表された。
==シリーズ紹介==
: '''文庫版''' : 全20巻(1994年〜2003年) / 富士見ファンタジア文庫
: '''新装版''' : 全10巻(2011年〜2012年) / TOブックス単行本
: 本編の'''第一部'''および'''第二部'''にあたる、文庫書き下ろしの長編シリーズ。: [[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]]より全20巻が発売。後に新装版がより全20巻が発売。後に全10巻に再編集された新装版が[[akita:TOブックス|TOブックス]]より全10巻に再編集され復刊。より発売。
; [[魔術士オーフェン・無謀編]]
: '''文庫版''' : 全13巻(1996年〜2003年) / 富士見ファンタジア文庫
: '''しゃべる無謀編''' : 全7巻(2012年〜2013年) / TOブックス単行本
: 『はぐれ旅』の約半年前、オーフェンのトトカンタ逗留時代を描く『『はぐれ旅』の約半年前、オーフェンのトトカンタ逗留時代を描く読み切り短編シリーズ。: 『[[akita:ドラゴンマガジン|月刊ドラゴンマガジン]]』連載の読み切り短編シリーズ。短編集は』に連載。短編集として[[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]]より全13巻が発売。後にドラマCD付きの新装版『より全13巻が発売。後に全7巻に再編集されたドラマCD付きの新装版として『[[魔術士オーフェン しゃべる無謀編|しゃべる無謀編]]』がTOブックスより全7巻に再編集され復刊。』がTOブックスより発売。
; [[プレオーフェン|プレオーフェン(プレ編)]]
: 『無謀編』よりもさらに過去(主にオーフェンの《牙の塔》時代)を描く読み切り短編シリーズ。『無謀編』と『しゃべる無謀編』の各巻および『秋田禎信BOX』の第三巻に書き下ろしで収録。全21話。'''文庫版''' : 既刊1巻(2019年) / TO文庫: 『無謀編』よりもさらに過去(主にオーフェンの《牙の塔》時代)を描く読み切り短編シリーズ。: 『無謀編』と『しゃべる無謀編』の各巻および『秋田禎信BOX』に書き下ろしで収録。全21話。: 本シリーズのみを再収録した文庫版がTO文庫より刊行中。
; [[魔術士オーフェンまわり道]]
: 全2巻(1997年〜1998年) / 角川mini文庫
: 『はぐれ旅』第一部の道中に起きたサイドストーリーを描く読み切り短編シリーズ。: [[akita:角川mini文庫|角川mini文庫]]より全2巻が発売。後に『秋田禎信BOX』に再収録。
; [[魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ)|魔術士オーフェンはぐれ旅 新シリーズ]]
: '''単行本''' : 全10巻(2011年〜2015年) / TOブックス単行本
: '''文庫版''' : 全10巻(2017年〜2018年) / TO文庫
: 『はぐれ旅』の後日談(1年後〜20年後)および'''第四部'''(23年後)にあたる、単行本書き下ろしの新たな長編シリーズ。TOブックスより本編全8巻、番外編全2巻が発売された。後に文庫版がTO文庫より全10巻で発売予定。(23年後)にあたる、単行本書き下ろしの長編シリーズ。: TOブックスより本編全8巻、番外編全2巻が発売。後に文庫版がTO文庫より全10巻で発売された。
==既刊一覧==
===『はぐれ旅』シリーズ===
 
'''[[魔術士オーフェンはぐれ旅]]''' / [[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]] (全20巻)
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 我が呼び声に応えよ獣|我が呼び声に応えよ獣]] {{small|ISBN 4-8291-2564-0 1994年5月12日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版9|新装版9]] {{small|ISBN 978-4-904376-83-6 2012年5月25日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版10|新装版10]] {{small|ISBN 978-4-904376-84-3 2012年6月25日}}
 
===『はぐれ旅』新シリーズ===
'''[[魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ)]]''' / [[akita:TOブックス|TOブックス単行本]] (全10巻)
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編|魔王編]] {{small|ISBN 978-4-86472-308-4 2014年11月25日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編|手下編]] {{small|ISBN 978-4-86472-425-8 2015年9月25日}}
 
'''[[魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ)|魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ) 文庫版]]''' / [[akita:TOブックス|TO文庫]] (全10巻)
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端|キエサルヒマの終端]] {{small|ISBN 978-4-86472-612-2 2017年9月1日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で|約束の地で]] {{small|ISBN 978-4-86472-612-2 2017年10月1日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦|原大陸開戦]] {{small|ISBN 978-4-86472-628-3 2017年11月1日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場|解放者の戦場]] {{small|ISBN 978-4-86472-639-9 2017年12月1日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防|魔術学校攻防]] {{small|ISBN 978-4-86472-641-2 2018年1月10日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣|鋏の託宣]] {{small|ISBN 978-4-86472-642-9 2018年2月1日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上)|女神未来(上)]] {{small|ISBN 978-4-86472-643-6 2018年3月1日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)|女神未来(下)]] {{small|ISBN 978-4-86472-644-3 2018年4月2日}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編|魔王編]] {{small|2018年5月}}
# [[魔術士オーフェンはぐれ旅 手下編|手下編]] {{small|2018年6月}}
===『無謀編』シリーズ===
 
'''[[魔術士オーフェン・無謀編]]''' / [[akita:富士見ファンタジア文庫|富士見ファンタジア文庫]] (全13巻)
# [[魔術士オーフェン・無謀編1 てめぇら、とっとと金返せ!|てめぇら、とっとと金返せ!]] {{small|ISBN 4-8291-2667-1 1996年2月20日}}
===その他のシリーズ===
 
'''[[魔術士オーフェンまわり道]]''' / [[akita:角川mini文庫|角川mini文庫]] (全2巻)
# [[魔術士オーフェンまわり道1 悪逆の森|悪逆の森]] {{small|ISBN 4-04-700213-5 1997年11月20日}}
==関連書籍==
 
'''ムック'''
* [[魔術士オーフェンはぐれ旅DX]] (富士見書房) {{small|ISBN 4829173947 1998年9月30日}}
==脚注==
<references />
 
{{魔術士オーフェンシリーズ}}
[[Category:魔術士オーフェンシリーズ|*]]
{{DEFAULTSORT:ましゅつしおおふぇん}}
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