概要
大都メベレンスト市に本家を構えるエバーラスティン宗家の最後の当主。エバーラスティン家は専門の諜報機関を保有していなかった貴族連盟に代わり、分家した一族を各地に送り込む事によってその役目を果たす事で一定の地位を確立してきた。しかし、王立治安構想が解体されるとその役割を徐々に失い、没落の一途を辿るようになる。
マーリーが28歳の頃、没落した本家に見切りを付け、公表できない過去の資料ごと家屋敷を焼き払って姿をくらまし、そのまま放浪の旅に出る。旅先でボルカノ・ボルカンとドーチンの兄弟と知り合い、彼等と意気投合してからは行動をともにするようになる。その頃から地人の民族衣装である毛皮のマントを愛用するようになった模様。
38歳の頃に地人種族再興運動を本格的に開始し、居候したトトカンタ市の分家を拠点に新たな地人自治領建設のために開拓公社と交渉し、地人の指導者となれる人物を探している。
収入源の確保のため、自身の活動を下敷きにした『ひみつスパイ偉大なるスーパイワン』なる自伝的スパイ小説の執筆に心血を注いでいる。
人物
怪人物として有名で、貴族としての家柄に頓着しないあたりは親戚筋のクリーオウに通ずるところがある。
彼の活動が地人種族に対する贖罪となっているかどうかは疑問視されているものの、少数種族である地人が分散したままだと次世代には絶滅の可能性もあるため、マーリーが推し進めている地人自治領回復運動はそれなりに認知されている。現在は地人の中に指導者となれる人物がいないため、商才もあり地人との繋がりが深いマーリーが現在のところ地人の領主代行として開拓公社から注目されている。
関連人物
- ボルカノ・ボルカン - 友人、活動の同志
- ドーチン - 友人、活動の同志
- ティシティニー・エバーラスティン - 分家の当主、居候先の家主
登場作品
- 『魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防』(あとがき)