ラポワント市議会

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ラポワント市議会(ラポワントしぎかい)は、ラポワント市に設置されている議会である。

概要編集

かつてニューサイトに置かれたニューサイト市議会を前身とする原大陸唯一の議会。ラポワント市の市会議員だけでなく、原大陸に分散する各開拓村から選出された代表者も代議士として議会に参加する権利を持つため、原大陸全域を統括する立法機関としての機能も持っている。そのため、議会では原大陸の政権を狙う諸派閥による激しい政治闘争が繰り広げられている。

歴史編集

当初、市議会は各居住区の代表者が集まり、資材の割り当てや利益の分配等を話し合う事から始まった。ニューサイトの崩壊に伴って原大陸随一の都市となったラポワント市は人口密集に伴い権限が拡大、食糧供給の問題から各開拓村から議員を送る制度も容認した。

新シリーズ開始時点では、カーロッタ派の息がかかった開拓民派議員と、元アーバンラマ資本家を主体とする資本家派議員が拮抗した状態であった。リベレーターの介入により開拓民派は勢いが増し、サルア市長を追い落とす動きが強くなるが、リベレーターが壊滅すると事態は一変、カーロッタ派との全面対決が始まると窮地に追いやらていく。カーロッタと繋がる議員が開拓民派・資本家派を問わず粛清され、市議会自体も風前の灯火となるが、ラポワント市民軍がカーロッタを討てなかった事で辛うじて復権を果たす。ラポワント市を都市国家として大統領邸から独立し、市王となったサルアも監視機関として認めざるを得なかった。

議席配分編集

新シリーズ開始時点では、カーロッタ派の息がかかった開拓民派議員が多数の議席を占め、元アーバンラマ資本家を主体とする資本家派議員がそれに並んで拮抗した状態にあった。しかし、資本家派議員は都市部の有力者が多く、ラポワント市は特定の人物の居住を固定化するよう法律で定められているため、資本家側の議席はなかなか増えない一方、開拓民派は村の増加に伴って議席が増えるため、数の上ではリードしていた。

カーロッタ・マウセンが死んで旗頭を失うと、開拓民派も徐々に勢いを失った。現在は親市王派、反市王派を中心に派閥が形成されていったと思われるが、いずれも市王の権限が大きいことを危惧しており、クレイリーから要請された魔術士の権利回復を機に、王権規律隊という市王を内部から監視する内部機関の設立を決定した。

代議制度編集

原大陸では開拓村への配慮として、村の代表者を議員として市議会への参加を認める制度をとっている。しかし、それは議会の権限を維持し、開拓村の完全なる自治を制限するための措置とも取れる。近年では年を追うごとに開拓村が増えていくため、市会議員の議席が増えない一方で開拓村側の議席が増加する問題が起こっている。

都市の議員はその界隈の有力者で、資本家や事業主、ギャングなども議員の資格を持っている。これらの議員を転居させないため、ラポワント市は特定の人物について居住を固定する法律を制定している。この法にはフィンランディ家の者をローグタウン以外に住まわせないという条項も含まれており、20年以上経過した今もフィンランディ家にラポワント市の居住権が復帰しないのはそのため。しかも、議会制度の根幹に食い込んだ法律であるため、法整備が進んでいない現状では改正は絶望的とされている。

関連項目編集

出典編集

最終更新: 2016年1月10日 (日) 18:38