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原大陸政治体制

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原大陸政治体制原大陸における行政と司法、軍事の仕組み。

概要[編集]

原大陸ではアキュミレイション・ポイントに行政府(大統領邸)、ラポワント市に立法府(ラポワント市議会)を置く大統領制議会政治が執られている。大統領はエドガー・ハウザー

大統領制度[編集]

かつて、原大陸では旧ニューサイト市議会による中央集権体制がとられていた。しかし、ラポワント市を始めとする各開拓村が自身の意見を発言できるまでに成長してくると、ニューサイトに権限が集中しすぎる事が問題視され、各市町村の意見をまとめる統合的な行政府が必要となった。

その矢先、デグラジウス壊滅災害によってニューサイトは壊滅。元アーバンラマ資本家の勢力が弱体すると、ラポワント市への牽制も兼ねて行政府の実現が求められる。アキュミレイション・ポイントが首都として再開発される事に伴い、初の行政府として大統領邸を設置。壊滅災害で功績があったエドガー・ハウザーが初代大統領として選出された。

大統領制度は不備な部分が多く、細かい外交及び行政においては大統領を飛び越えて魔術学校校長に過ぎないオーフェンや一介の議員でしかないカーロッタ・マウセン等に話を通すほうが早いという状態がまかり通っている。リベレーターの襲来においてはそれが問題として顕著に現れ、今後キエサルヒマと渡り合っていくためには権力を集約する必要が生じ、これからの課題となっている。

議会制度[編集]

開拓村への配慮として、村の代表者を議員として市議会への参加を認める制度をとっている。しかし、それは議会の権限を維持し、開拓村の完全なる自治を制限するための措置とも取れる。近年では年を追うごとに開拓村が増えていくため、都市側の議席が増えない一方で開拓村側の議席が増加する問題が起こっている。

選挙制度[編集]

大統領及び議員は各開拓村の有力者が実績と財力、人脈をもってその地位を獲得しているため、選挙によって人々から認められたという正当性はない。現在の大統領制度も「ニューサイト壊滅のどさくさに紛れて権力を掠め取った」と裏で言われているため、この状況を改善すべく議員と大統領の選挙制度を作り出し、第一回大統領選挙の実現を目指して法整備を進めている。ただし、複雑な利権や軋轢が絡んでいるため、現在においてはまだ選挙制度の準備すら出来ていない。

地方自治制度[編集]

地方に分散する各開拓村はその村の出資者(オーナー)の管轄であり、ある程度の自治権が認められているが、大統領邸および市議会の持つ権限には従うことが求められている。そのため、各開拓村は実質的に都市の支配下に置かれており、カーロッタ派を中心とする開拓村側はこれに強く反発している。市議会は有力な資本家によって掌握されるというアーバンラマ市の行政構造をそのまま踏襲しており、これに反発する開拓民も少なくない。ラポワント市議会は資本家ゆかりの派閥と開拓村側の派閥による権力闘争の舞台となっている。

開拓民は資本家かカーロッタ派のどちらかに就いていると思われがちだが、基本的に日々の生活に追われているものが大半を占めており、明確にどちらかに着いていると表明している開拓民は少なく、中立を保つもの、自分がどちらについているか自分でも判っていないものも少なくない。

カーロッタ・マウセンの死によって開拓村側は勢いを失ったが、都市と開拓村との対立関係は未だ解決されていない。この状態がいつまでも続くなら数年後、長くても10年後くらいに両者の対立は決定的なものになるだろうといわれている。

司法制度[編集]

原大陸においては壊滅災害を始めとする有事に備え、大統領邸は直属の部隊である軍警察を擁している。都市部及び各開拓村の治安維持は基本的に街や村に置かれている警察隊や自警団に任されていると思われるが、都市や開拓村をまたがる犯罪(カーロッタ派等を始めとする反体制組織の活動等)に対しては派遣警察隊が対処にあたる。

壊滅災害及びヴァンパイアによる被害は戦術騎士団が対処にあたるが、行政府や市議会から半ば独立して活動しているため、内外から問題視されている。

外交[編集]

キエサルヒマ大陸との関係はお世辞にも良好と言えず、元々アーバンラマの資本家が王立治安構想が崩壊したキエサルヒマに見切りを付けた事もあり双方にしこりがある。

キエサルヒマ側の政治家の中には外大陸開拓計画の開拓団が事業によって挙げた利益を税金として支払っていない事を根拠に、原大陸をキエサルヒマ国の領土だと主張するものも存在する。しかし、キエサルヒマ政府もひとつと言い難く、仮に原大陸が貴族連盟とキエサルヒマ魔術士同盟のどちらに納税するかによってキエサルヒマの支配構造が再編される可能性がある。

主なる外交は大統領邸が担当しているが、細かい部分においてはオーフェン等の実権を持ったものの裁量に任される。例えば、スウェーデンボリー魔術学校はキエサルヒマ魔術士同盟から原大陸での魔術士の保護を正式に委託されている。

原大陸政府はリベレーターの襲来をキエサルヒマによる侵略行為と見なしているため、今後国家として独立するにあたって溝が深まる可能性がある。

市民生活[編集]

遅れてきた開拓団から20年経た現在では、魔術士でも都市部での居住を認められる等、権利が保障されている。しかし、住人の大多数を元キムラック市民が占めるという背景から、魔術士に対する反感情が根強く残っているため、議会はその仲裁措置として魔術士の活動に逐一制限を課している。

例えばラポワント市では、市内での無許可の魔術の使用には罰金刑が課されている。魔術士に対する政治的な抑圧はカーロッタ派議員による議会工作活動も強く関与している。戦乱終結後はサルア王家と戦術騎士団との協議の結果、いくらか改善されたものの、同時に王権規律隊という魔術士の逮捕権を持った組織も編成されて一層複雑化した。

開拓地においては開拓公社が原大陸を無法の地と見なし、貴族連盟の目が届かないのをいい事に非合法な手段を多用したため、資材の盗難や土地絡みの脅しや詐欺、人攫いといった犯罪行為が今も後を絶たない。

新シリーズ の時代では司法整備も進み、キルスタンウッズ開拓団のような新興の開拓企業が勢力を強めたことで、マジク達「遅れてきた開拓団」が渡ってきた頃に比べて公社による悪質な話も少なくなったが、契約の際に背負った多額の借金で多くの開拓民が返済に苦慮させられている。エドガー・ハウザー大統領は、重債務者に対する返済の支援を政策に入れることを検討しているが、元アーバンラマ資本家派の議員は返済支援に税金が使われることに難色を示しており、遅々として進んでいない。

関連項目[編集]

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