イスターシバ
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プロフィール | |
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種族 | 天人種族 (女) |
イスターシバは、かつて存在した天人種族(ウィールド・ドラゴン種族)の長。200年前の聖域司祭。オーリオウルの使い魔。通称「シスター・イスターシバ」。
概要[編集]
古代から200年前までドラゴン種族の聖域を統括していた天人司祭。天人種族の始祖魔術士オーリオウルの使い魔であり、彼女とは常に意識を共有していた。また、若き日のチャイルドマン・パウダーフィールドの師であり、彼に対し「我が子」「汝を産んだ者」と語っていることから、実の母とも考えられる。
来歴[編集]
約300年前、ラグナロク砦の戦いにおいてオーリオウルがその身を呈して女神を退けた後、全てのドラゴン種族の長でもあったオーリオウルを失ったドラゴン種族は、聖域に隠遁して女神に対抗する力を貯えようと考えた「オーリオウル派」と、大陸に漂着した人間種族をドラゴン種族の後継者として育てることを訴えた「イスターシバ派」に分かれた。イスターシバはオーリオウルと精神を共有していたため、いずれ起こるアイルマンカー結界の破綻を予見し、ドラゴン種族に未来がないことを認識していた。
雄を失ったことで絶滅の危機に瀕していた天人種族の苦肉の策として、天人種族と人間種族の「混血」を提案した。聖域のドラゴン種族たちは罪無き人間種族を女神の呪いに巻き込むことに反対したが、あくまでもイスターシバはこの案に固執し、実行した。だが結果は魔術の素養を持つ「人間」が生まれるのみにとどまった。後にラモニロックが「人間種族の始祖魔術士」として覚醒したことで、人間種族は独自の魔術体系である音声魔術を確立させ、人間種族の魔術士が誕生した。オーリオウル派のドラゴン種族たちはイスターシバを糾弾し、彼女を聖域から放逐した。
バジリコック砦に隠遁したイスターシバは、それでもなお人間の魔術士を滅びゆくドラゴン種族に代わるキエサルヒマ大陸の後継者と見定め、彼らをそれにふさわしい種族へと育て上げ、来るべき時に聖域に召喚するという「盟約」を、当時の最接近領領主であり彼女の門弟でもあったアルフレド・マインス(後のチャイルドマン・パウダーフィールド)との間に結んだ。しかし、間もなく人間種族と天人種族は対立し、魔術士狩りの戦争が勃発。盟約は凍結を余儀なくされた。
魔術士狩りの戦乱の末期、イスターシバは彼女を暗殺するために人間種族側の斥候として派遣されたアルフレドに対し、此度の長きにわたる争いの真相を語り、かつて結んだ「盟約」を実行に移すため、最期の力を振り絞って彼をアイルマンカー結界が破綻を迎えると予知した百数十年後の未来へと転移させた。擬似時間転移の大魔術は既に疲弊しきっていた彼女の命を奪い、この瞬間、天人種族は大陸からその姿を完全に消すこととなった。
人物[編集]
生まれてきた人間の魔術士たちを我が子として愛し、彼らのために世界図塔やカミスンダ劇場を建造した。ドラゴン種族の中で唯一、最期まで聖域ではなく人間種族に大陸の希望を見出していた。
関連人物[編集]
- チャイルドマン・パウダーフィールド - 息子、弟子
登場作品[編集]
- 『魔術士オーフェンはぐれ旅 我が聖都を濡らせ血涙』(回想)
- 『魔術士オーフェンはぐれ旅 我が夢に沈め楽園(上)』(回想)