ドラゴン化
提供: オーフェンペディア
ドラゴン化(ドラゴンか)とは、人間種族が潜在的に秘める変異現象巨人化の最終段階とされている。
概要
後天的な要因で巨人化を発症した人間はヴァンパイアと呼ばれ、生物的な枠組みを超越した能力を覚醒させるが、それらはその後に訪れる本当の変化のほんの始まりに過ぎないとされる。巨人化の原理は肉体に質量を引き付け増大させることであるが、この現象には限界や終点が存在せず、末期状態に陥ったヴァンパイアがさらに巨人化を進行させ続けると、最終的には世界の全要素を引き寄せる特異点と化す「人化」へと通じると考えられている。人化とはすなわち世界の終焉を意味し、オーフェン率いる戦術騎士団はこれを未然に防ぐため、その前兆である巨人化に対処することを目的の一つとしていた。
ドラゴン化とはすなわち人化そのものと言え、世界の終焉が確定した状態とも言える。その姿は翼と尾を持つ一本脚のドラゴン(伝説にある「唯一の真なるドラゴン」に酷似する)となり、神人種族でも魔王術でも滅ぼせない存在となる。最古のヴァンパイアであるケシオン・ヴァンパイアがこの段階に至ったとされており、ドラゴンの紋章のモデルにもなっている。数百年後にドラゴン化したシマスは魔王の力そのものであるオーロラサークルさえも取り込んで誰にも滅ぼし得ない真の巨人となった。
滅ぼせない巨人ということは、いつか必ず巨人化の果てに人化を引き起こし、世界の全質量を吸収して世界を一塊の完全物質に還してしまうことになる。ただし、己の脅威となる物がもはや何もないため、特に他者を攻撃するようなこともなく、遠い未来の果てまで眠り続ける状態となった。いずれは世界を滅ぼすものの、それまでは何もしない無害な存在となった模様。
主な能力
ドラゴン化したヴァンパイアは背中に生えた翼で空を飛翔し、口から熱線を吐く等、昨今のファンタジー小説等で一般的となっている「ドラゴン」とほぼ同じ能力と特徴を備えている。
また、巨人の「質量を引きつける」という性質故か、他のヴァンパイアの巨人化した部位を吸収して人間に戻す能力を持っており、ドラゴン自身を除いては巨人化が極端に進行することもなくなったらしい。