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マジク・リン
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'''マジク・リン'''は、[[キエサルヒマ大陸]]、[[原大陸]]の[[黒魔術士]]、[[魔術戦士]]。[[オーフェン]]、[[イザベラ]]の弟子を経て、の弟子。[[魔術士オーフェンはぐれ旅 (新シリーズ)|新シリーズ]]では[[スウェーデンボリー魔術学校]]の教師、[[戦術騎士団]]の団員、の団員を経て[[ラポワント市]]市王[[サルア・ソリュード]]の顧問。の顧問、[[戦術騎士団|市王戦術魔術士団]]の団員。
通称「'''魔王の弟子'''」、「'''ブラディ・バース'''」、「'''貴族殺し'''」。
==概要==
金色の髪に翠色(グリーン)の双眸、中性的な顔立ちの美少年。まだ声変わりもしていない為、時折女性に間違えられる事も。[[オーフェン]]が[[トトカンタ]]に滞在していた頃、下宿として利用していた裏町の宿屋「[[バグアップズ・イン]]」の一人息子。
オーフェンがトトカンタを発つ際、彼に[[魔術]]の弟子入りを志願し、見習いの[[魔術士]]として約半年間に渡る「はぐれ旅」に同道。成長と挫折を繰り返しながら、理想の魔術士を目指す道を歩む。として約半年間に渡る「はぐれ旅」に同行。成長と挫折を繰り返しながら、理想の魔術士を目指す道を歩む。
==経歴==
元盗賊の父[[バグアップ]]と母[[アイリス・リン]]の間に生まれる。高い[[魔術]]の素養は母親から受け継いでいる。下町の普通学校(の素養は母親から受け継いだ。下町の普通学校([[トトカンタ公立第十四学校]])に通いながら実家の宿の仕事を手伝っていたが、早く一人前になって独り立ちしたいという強い願望を持っていた。
オーフェンがトトカンタに現れてからというもの、宿代を滞納し居候も同然に寄生するオーフェンと、その周りに集まる変人たちに引き起こされるはた迷惑な騒動に半ば無理やり巻き込まれることも多く、苦労が絶えなかった。
===はぐれ旅===
[[月の紋章の剣|バルトアンデルスの剣]]を巡る騒動の幕引き後、トトカンタを出立するオーフェンに魔術の弟子入りを志願し、友人の[[クリーオウ・エバーラスティン|クリーオウ]]と共に半ば強引にオーフェンの旅に同行。オーフェン(とクリーオウ)から受けるひどくぞんざいな扱いに釈然としない思いを抱きながらも、オーフェンを「お師様」と呼び付き従う。と共に半ば強引にオーフェンの旅に同行。「お師様」であるオーフェンの魔術士としての実力に触れる中でオーフェンと魔術への憧れを強めていく。ただオーフェン(とクリーオウ)から受けるひどくぞんざいな扱いには釈然としない思いもある模様。
旅の合間に指導を受ける魔術の制御法を驚異的なスピードで修得していき、かつては《[[牙の塔]]》で無二の天才と名を馳せたオーフェンすらも舌を巻く天性の才気を発揮。[[アレンハタム]]の[[秘宝の番人|殺人人形]]や、《[[牙の塔]]》の[[暗殺技能者]][[スエイン]]との戦いの中で、極めて強大な[[魔力]]を秘めていることも明らかになる。その一方で、本来熟達した魔術士が何年も経験を積み身につける技術を素人同然のマジクが見よう見真似でできてしまう、というアンバランスさは諸刃の剣で、普通の少年にすぎなかったマジクは手に余る大きすぎる力に物語の始終振り回される事となる。を秘めていることも明らかになる。しかし、本来熟達した魔術士が何年も経験を積み身につける技術を素人同然のマジクが見様見真似でできてしまう、というアンバランスさは普通の少年にすぎなかったマジクを物語の始終振り回す事となる。
旅が東部に入ると、[[聖域]]から放たれる刺客「[[ドッペル・イクス]]」との戦いに否応なく巻き込まれ、自身の最大威力を投じてもなお歯が立たない脅威に次々と直面する。地道な訓練の成果で魔術の制御力は飛躍的に向上したものの、いざという場面では常に無力を晒す自らの不甲斐なさに煩悶し、すっかり自信を喪失してしまう。
聖域への道すがら、王都からやって来た《[[十三使徒]]》の魔術士[[イザベラ]]と知り合う。待ち受ける戦いに備えて自分に足りない覚悟を補うため、付け焼刃と自覚しつつも彼女に戦いの教えを請う。聖域ではイザベラ直伝の「[[切り札]]」によって、暴走したクリーオウを止めるという起死回生の働きを果たした。
負傷のため後方支援に回ったイザベラに随伴し、[[アレンハタム]]近辺で魔術士の召集任務に就く。
[[クリーオウ]]の旅立ちと前後して、魔術士同盟と貴族連盟の対立が激化の兆しを見せ始めると、故郷の安全を案じたマジクはイザベラと共に[[トトカンタ]]に戻る。程なくして勃発した[[キエサルヒマ内戦]]の折には、[[トトカンタ防衛戦]]において[[ハーティア]]の指揮の下、街に押し寄せる騎士隊を相手に「悪魔的な奮闘」を見せたが、後ろ盾のなかった彼は少年兵として利用されるだけ利用され、蔑称として母の呼び名であった「の指揮の下、街に押し寄せる騎士隊を相手に「悪魔的な奮闘」を見せた。だが後ろ盾のなかったマジクは少年兵として利用され、蔑称として母のものであった「[[ブラディ・バース]]」、「」の呼び名と「'''貴族殺し'''」の悪名を背負う。多くは語られていないがその後マジクはキエサルヒマの人間に失望し海を渡った。」の悪名を背負う。多くは語られていないがその後マジクはキエサルヒマの魔術士、非魔術士の双方に失望し海を渡った。
===原大陸開拓時代===
17〜18歳の頃、[[開拓公社]]が立ち上げた新たな開拓計画に参加。「[[遅れてきた開拓団]]」として[[原大陸]]に渡り、オーフェンとクリーオウの家を訪ねる。同じ頃に誕生したオーフェンの第一子[[ラッツベイン・フィンランディ|ラッツベイン]]は、後にマジクの弟子となった。
オーフェン一家が住む[[ローグタウン]]に自らも住居を持ち、開拓作業と[[カーロッタ派]]との戦いに従事。との戦闘に従事。[[ヴァンパイア]]や[[神人種族]]の脅威に対抗するため、オーフェン、[[エド・サンクタム]]と共に[[戦術騎士団]]の基礎を作る。この『第三部』では、マジクはの基礎を作る。この『第三部』に当たる内容には、マジクが[[サファイア・エラガン]]なるカーロッタ派の女性神人信仰者と邂逅し、恋に落ちるというサイドストーリーもあるという。なるカーロッタ派の女性神人信仰者と邂逅し、敵対しながらも恋に落ちるというサイドストーリーが設定されている<ref>『[http://www.motsunabenohigan.jp/ モツ鍋の悲願]』 > 仕事 >『秋田禎信BOX』『[http://megalodon.jp/2010-0224-0345-27/www.motsunabenohigan.jp/work/wpage/BOX.htm 秋田禎信BOX]』(ウェブ魚拓)</ref>。
20代半ばの頃、オーフェンが開校した[[スウェーデンボリー魔術学校]]に教師として赴任。
===新シリーズ===
==人物==
==技能==
キエサルヒマと原大陸での実戦と修行を重ね、熟年に至る『第四部』の時代には魔術士の頂点とも言える高みへと上りつめる。複数の魔術効果を一つの呪文と構成によって連続的に発生させる「[[変換鎖状構成]]」や、移動距離が飛躍的に伸び、遮蔽物さえすり抜けることができる高次元の[[擬似空間転移]]など、マジク以外の人間には再現不可能な超高難度のレベルの魔術を自在に操り、殆ど[[魔法]]と呼べる代物の[[魔王術]]を巧みに使いこなすことができる原大陸トップクラスの実力を有し、同僚のシスタからは「とても人間とは思えず、名前で呼ぶのも抵抗があるくらい」と評されている。を巧みに使いこなす原大陸トップクラスの実力を有する。同僚のシスタからは「とても人間とは思えず、名前で呼ぶのも抵抗があるくらい」と評されている。 体術に関しては『第二部』終了時点では修行期間の短さもあり、特段優れたところはなかった。しかし新シリーズにおいては体術のみで複数の相手や軽度のヴァンパイア症の相手を圧倒できる程の技量となっている。身体能力への対抗も含めて、あらゆる点でアイリス・リンを上回ることがキエサルヒマでは必要とされたという。
===黒魔術===
* [[我が名、イクトラ、それは虚偽…]]
[[契約触媒]]は黒魔術。魔王術を使うと数日間は魔術を使えなくなる<ref>魔王術の代償の余波か戦闘のショックかは定かでないが、時々トイレで吐いているところを[[エッジ]]に目撃されている。</ref>。は黒魔術。魔王術を使うとその規模に応じた日数だけ魔術が使えなくなる。
==備考==
* 元々マジクはオーフェンのプロトタイプとなる話の主人公として作られたキャラクター。その短編での設定では17歳で、キエサルヒマとは別の大陸に住むオーフェンを訪ねて旅をするという内容。(現段階で分かる第三部の設定と同じ。詳細は[[3YA設定]])未発表のその作品はドラゴンマガジン編集部内のどこかに眠っているとの事。未発表のその作品はドラゴンマガジン編集部内のどこかに眠っているとの事<ref>『ザ ベスト オブ オーフェン』インタビュー記事より</ref>。また最初の予定では第二部の主人公でもあった<ref>『秋田禎信BOX』あとがきより</ref>。* 名前の由来について、''Magic''(魔法)のもじりや、某台所用洗剤の商品名など諸説あったが、それらは公式に否定された<ref>『[http://www.motsunabenohigan.jp/ モツ鍋の悲願]』 > [http://www.motsunabenohigan.jp/oldnote/200810nt.htm 雑記(2008.10.12)]</ref>。正解は「単純な思いつき」ということらしい。* グリーン(翠色あるいは碧色)の瞳や超人的な潜在能力の高さから、当時読者の間で「実は翠色あるいは碧色と記述される瞳の色<ref>イラストでは青色に塗られることも多い</ref>や超人的な潜在能力の高さから、第一部・第二部の刊行当時に読者の間で「実は[[ドラゴン種族]]ではないか」という噂も流れたが、一応は人間である。しかしではないか」という噂が流れたが、一応は人間である。しかし[[アイリス・リン]]の息子である為、[[ケシオン・ヴァンパイア]]の血を引いている可能性はある。
* アニメ版ではオーフェンのことを「お師様」でなく「お師匠様」と呼ぶ。これは「オシサマ」という音だけではアニメ初見者に意味が伝わりにくいという配慮によるもの。なお、ゲーム版では台詞と共に文章も表示されるためか「お師様」と呼んでいる。
* 『第四部』時点でマジクの名は、キエサルヒマでは伝説といっていいほど有名になっている。そこまでの人材が《塔》からではなく市井から出た事を第四部時点でマジクの名は、キエサルヒマでは伝説といっていいほど有名になっている。そこまでの人材が《塔》からではなく市井から出た事は[[フォルテ・パッキンガム|フォルテ]]から気にされていた。一方、マジクの第二の師であるから気にされていた。一方、マジクの第二の師でありその人柄も知る[[イザベラ]]教師は「馬鹿げた才能の塊」と評価する一方で、「単なる才能の化け物でしかない、ただの例外」と言ってのけ、必要以上に気にするフォルテを「アホ」と切り捨てた<ref>出会った当時、マジクは[[魔術士の憂鬱]]という壁にぶち当たり、オーフェンという大陸屈指の魔術士を師に持つ事に苦悩していた時期であったため、そういった部分も見てきた彼女としてはフォルテからそう見られているのは複雑な気分ではないか思われる。</ref>。は「馬鹿げた才能の塊」と評価するも「ただの例外」と断言し、必要以上に気にするフォルテを「アホ」と切り捨てた。
==家族==