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マジク・リン

提供: オーフェンペディア

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プロフィール
種族 人間種族 (男)
人種 黒魔術士
出身地 トトカンタ市
誕生年 赤光帝33年
年齢 9歳 - プレ編
14歳 - はぐれ旅
37-38歳頃 - 新シリーズ
血液型 AB型[1]
身長 159cm[1][2]
体重 51kg[1][2]
声優 南央美 / 鈴木千尋

マジク・リンは、キエサルヒマ大陸原大陸黒魔術士魔術戦士オーフェンイザベラの弟子。新シリーズではスウェーデンボリー魔術学校の教師、戦術騎士団の団員を経てラポワント市市王サルア・ソリュードの顧問、市王戦術魔術士団の団員。

通称「魔王の弟子」、「ブラディ・バース」、「貴族殺し」。

概要[編集]

金色の髪に翠色(グリーン)の双眸、中性的な顔立ちの美少年。まだ声変わりもしていないため、時折女性に間違えられることも。オーフェントトカンタに滞在していた頃、下宿として利用していた裏町の宿屋「バグアップズ・イン」の一人息子。

オーフェンがトトカンタを発つ際、彼に魔術の弟子入りを志願し、見習いの魔術士として約半年間に渡る「はぐれ旅」に同行。成長と挫折を繰り返しながら、理想の魔術士を目指す道を歩む。

経歴[編集]

元盗賊の父バグアップと母アイリス・リンの間に生まれる。高い魔術の素養は母親から受け継いだ。下町の普通学校(トトカンタ公立第十四学校)に通いながら実家の宿の仕事を手伝っていたが、早く一人前になって独り立ちしたいという強い願望を持っていた。

オーフェンがトトカンタに現れてからというもの、宿代を滞納し居候も同然に寄生するオーフェンと、その周りに集まる変人たちに引き起こされるはた迷惑な騒動に半ば無理やり巻き込まれることも多く、苦労が絶えなかった。

学校での交友関係は九分九厘が変人かいじめっこというあまり良好とは言い難い様子だが、顔や人当たりがよかったため年上受けが良く「上級生殺しのマジク」と呼ばれるほど先輩女子には人気があった。学年制がない学校だったため、三歳年上のクリーオウともクラスが同じで入部していたサークル(戦争脅威力研究クラブ(通称「戦争クラブ」))も同じ。下町の学校の金髪同士という共通点から仲良くなり、幼少の頃(少なくともマジクが9歳より前の年)から現在までクリーオウには散々こき使われたりいじめられたりもしたようだが、お互いに一番付き合いが長く姉弟の様な間柄である。

はぐれ旅[編集]

バルトアンデルスの剣を巡る騒動の幕引き後、トトカンタを出立するオーフェンに魔術の弟子入りを志願し、友人のクリーオウと共に半ば強引にオーフェンの旅に同行。「お師様」であるオーフェンの魔術士としての実力に触れる中で、オーフェンと魔術への憧れを強めていく。ただオーフェン(とクリーオウ)から受けるひどくぞんざいな扱いには釈然としない思いもある模様。

旅の合間の指導で魔術の制御法を驚異的なスピードで修得していき、かつては《牙の塔》で無二の天才と名を馳せたオーフェンすらも舌を巻く天性の才気を発揮。アレンハタム殺人人形や、《牙の塔》の暗殺技能者スエインとの戦いの中で、極めて強大な魔力を秘めていることも明らかになる。しかし、本来熟達した魔術士が何年も経験を積み身につける技術を素人同然のマジクが見様見真似でできてしまうというアンバランスさは、普通の少年にすぎなかったマジクを物語の中で始終振り回すこととなる。

第一部後半では師匠の役に立ちたいという気持ちが空回りし、満たされない反動からか次第に増長した態度を見せ始めるようになる。自分を半人前扱いするオーフェンに苛立ちを募らせ、キムラックでは魔術を使えなくなったオーフェンに対し「自分に嫉妬している」と反骨心をむきだしにする一幕もあった。だがサルア・ソリュードに己の未熟さを諭され、再びオーフェンからの教えを受けるようになる。オーフェンを師として慕う気持ちの一方で、自身の不安定さとオーフェンの指導者としての経験不足から生じた師弟関係の齟齬は、両者とも余裕を失う事態に遭遇していくこともあり、第二終了付近までマジクを苦しめた。

旅が東部に入ると、聖域から放たれる刺客「ドッペル・イクス」との戦いに否応なく巻き込まれ、その時点での自身の最大威力を投じてもなお歯が立たない脅威に次々と直面する。地道な訓練の成果で魔術の制御力は飛躍的に向上したものの、いざという場面では常に無力を晒す自らの不甲斐なさに煩悶し、すっかり自信を喪失してしまう。

物語の終盤、魔術士としての人間関係や知識の乏しさに起因する視野の狭さと、オーフェンへの憧れの強さから、自分の目標とする理想の魔術士像(=オーフェン)とオーフェンが説く魔術士のあり方との乖離に苦悩と葛藤を深める。最接近領での領主アルマゲスト・ベティスリーサの甘言をきっかけに、約半年間師事したオーフェンの元から「卒業」することを決意し、ただオーフェンの後を追うのではなく、自らの意思で聖域へ向かうことを決めた。

聖域への道すがら、王都からやって来た《十三使徒》の魔術士イザベラと知り合う。待ち受ける戦いに備えて自分に足りない覚悟を補うため、付け焼刃と自覚しつつも彼女に戦いの教えを請う。聖域ではイザベラ直伝の「切り札」によって、暴走したクリーオウを止めるという起死回生の働きを果たした。

その後[編集]

聖域の事件後、《牙の塔》に戻ったイザベラの正式な生徒となった。しかし、かつてマジクがオーフェンに師事していたことは公然の噂になっており、巷では「魔王の弟子」と囁かれる。

負傷のため後方支援に回ったイザベラに随伴し、アレンハタム近辺での魔術士の召集任務に就いた。

クリーオウのキエサルヒマ旅立ちの前後、魔術士同盟と貴族連盟の対立が激化の兆しを強めた折に、マジクは故郷の安全を案じてイザベラと共にトトカンタに戻る。程なくして勃発したキエサルヒマ内戦の際には、トトカンタ防衛戦においてハーティアの指揮の下、街に押し寄せる騎士隊を相手に「悪魔的な奮闘」を見せる。またこの頃母親であるアイリス・リンからも指南を受けた。

だが内戦においてマジクは少年兵として利用される結果となり、蔑称として母のものであった「ブラディ・バース」の呼び名と「貴族殺し」の悪名を背負う。多くは語られていないがその後マジクはキエサルヒマの魔術士、非魔術士の双方に失望し海を渡った。

原大陸開拓時代[編集]

17〜18歳の頃、開拓公社が立ち上げた新たな開拓計画に参加。「遅れてきた開拓団」として原大陸に渡り、オーフェンとクリーオウの家を訪ねる。同じ頃に誕生したオーフェンの第一子ラッツベインは、後にマジクの弟子となった。

オーフェン一家が住むローグタウンに自らも住居を持ち、開拓作業とカーロッタ派との戦闘に従事。ヴァンパイア神人種族の脅威に対抗するため、オーフェン、エド・サンクタムと共に戦術騎士団の基礎を作る。この『第三部』に当たる内容には、マジクがサファイア・エラガンというカーロッタ派の女性闘士と出会い、敵ながらも恋に落ちるという設定が存在する[3]

20代半ばの頃、オーフェンが開校したスウェーデンボリー魔術学校に教師として赴任。

30代では原大陸では頂点に位する術者の一人となっており、黒魔術の扱いでは右に出る者はおらず、魔王術についてもオーフェンに匹敵する精度で会得。故郷キエサルヒマにおいても、その名は伝説級の魔術士として広く知れ渡っている。しかし、その力を制限・利用しようとする議会の目を誤魔化すために、公的には魔術学校の一教員としての立場を維持。騎士団の正式な指揮系統には組み込まれずに、「予備役」として末席に名を連ねる程度に留められている。騎士団内では「ブラディ・バース」と呼ばれ、それが作戦上のコードネームでもある。オーフェンが直に動けない場合は臨時の指揮官となり、オーフェンが持つ神人対抗措置執行判定の優先票も一時的に継承される取り決めとなっている。

立場の故に任務は裏の意図があるものや非公式のものが大半であり、密命で授業中に抜け出した時などは学校の弁明会議に呼び出されることもある。一般騎士団員の手に余るほどの強力なヴァンパイアの潜伏が発覚し、かつ「オーフェンが直に対処できない」あるいは「そのヴァンパイアが社会的に高い地位にある」場合などはマジクが秘密裏に処分を行う。そのため魔王術による「消去」の執行回数はオーフェンに次ぐものとなっている。オーフェンら複数人との任務の場合には、自身の魔王術の代償が黒魔術であることもあってか魔王術を仕組む術士のサポートに回ることが多い。

ラッツベイン視点では普段のマジクは腑抜けた昼行灯のような生活を送り、色恋沙汰とも無縁の独り身でオーフェン家に居候と思えるほど入り浸っているという。ラッツベインやオーフェンが妙な気の回し方をして次々とお見合い相手を用意してくるが、変人ばかりなためうまくいったためしはない。雰囲気についてはショボい、枯れている、哀れ、など散々な評価を下されているが、ルックスそのものに関しては年の割に悪くないとのこと。

新シリーズ[編集]

37歳〜38歳。行方をくらましたカーロッタ・マウセンの足取りを探るため、元側近のはぐれ闘士シマス・ヴァンパイアの捕獲任務を指揮。

復活したシマスによる戦術騎士団壊滅事件の後は、議会に拘束を受けたオーフェンの後任として騎士団の最高司令官となる。騎士団に正式に配属されていたラッツベインとエッジを直属の部下としてシマス・ヴァンパイアの追討を開始。だが道中でカーロッタの潜伏地を発見し、一連の事件への関与と目的を確認して魔術学校へ撤退する。部下二人を死なせないためには魔王術を使わざるを得ず、代償によって魔術が一時的に使用不能に。しばし内勤に専念し、コンスタンス率いる派遣警察隊との交渉や、校長に復帰したオーフェンと共に作戦立案などの任に当たった。

ラポワント市カーロッタ派との全面対決の姿勢を表明し、原大陸での騎士団の位置付けを巡ってクレイリーら騎士団の大部分がオーフェンから離反した際には、騎士団側へ加わりオーフェンと対峙する。死に場所を奪わないという約束を反故にされ「お師様」に裏切られたと感じたための離反だったが、オーフェンに「お師様」として向き合われたことで戦意を失う。騎士団が市王戦術魔術士団としてラポワント市に組み込まれると顧問としてサルア市王の側近となり、成り行きとして内部からサルアやクレイリーに対して政治的なバランスを保つ立場に就いた。離別の当初は希望を見失い自棄的な態度を取っていたが、カーロッタ村での新たな騒動を期に己から望んでこの立場に立つことを決意。かつてのオーフェンが原大陸で担った役割の後継者を目指すようになる。

人物[編集]

素直で人の好い性格が災いして、周囲から理不尽な扱いを受けることもしばしば。苦労するわりに評価が得られなったりと、損な役回りが多い。

大人しそうな外見のわりに打たれ強く、土壇場になると意外に肝が据わっているが、いわれなき扱いや暴力を受けても相手が悪人ではない場合は、気の優しさが悪い方向に出てしまうのと、上手くかわせる器用さを持ち合わせていないため、大抵無抵抗のままボコボコにされている。

小さな子どもやクリーオウのような気の強い性格の女性には特に振り回されやすい。が、当のマジク本人も何だかんだと言いながら面倒をみてしまう傾向がある。

クリーオウとの関係は幼なじみやクラスメートという以前に「姉と弟」そのものであり、オーフェンアザリーレティシャ姉妹の関係に似ている。そのため、フィンランディ三姉妹は長い間マジクを叔父だと思い込んでいたようで、事実を知った現在でも身内と変わらぬ扱いを受けている。

金髪碧眼という貴族に多く見られる特徴を持つが、貴族の血が流れていると明言されたことはない。ただし貴族であったケシオン・ヴァンパイアの末裔である可能性については幾度か言及されている。

技能[編集]

通常は数年から十数年の訓練が必要とされる魔術の発動をオーフェンをも凌ぐ二週間という短期間で会得し、チャイルドマン教室の最秘奥である擬似空間転移を見様見真似で再現するほどの天才肌で、当初から潜在能力の高さは群を抜いていた。反面膨大な魔力のセーブには無頓着な部分があり、最大威力をためらいなく出せてしまう特性も相まって、制御のみの訓練に集中した折には「力を持つこと」の「恐怖」を理解していないと釘を刺されることになる。この特性とあまりの上達速度のため、オーフェンに非正規の魔術士訓練の経験を疑われることがあったが裏付けとなる描写はなく、オーフェンも後にこれらの資質を「天性」の才能として評価している。

第一部では魔術が暴発あるいは不発となることもしばしばあったものの、第二部の中盤ではオーフェンをして「完璧な制御」と言わしめるまでに魔術をものにし、最大威力と制御を両立させた発動も可能となる。だが魔術士の憂鬱という壁にぶつかったことで逆境に極端に弱くなり、正念場で本来の力を発揮できなくなってしまった。しかしオーフェンと弟子卒業のため向き合ったことやイザベラの元で修行し直したこともあって克服し、第二部終了後のトトカンタ防衛戦では大戦果を上げる。

キエサルヒマと原大陸での実戦と修行を重ね、熟練に至る第四部の時代には魔術士のトップクラスへと上りつめた。複数の魔術効果を一つの呪文と構成によって連続的に発生させる「変換鎖状構成」や、移動距離が以前と飛躍的に伸び遮蔽物をすり抜けることさえできる高次元の擬似空間転移など、マジク以外の人間には再現不可能な超高難度のレベルの魔術を自在に操り、殆ど魔法と呼べる代物の魔王術をも巧みに使いこなす原大陸でも有数の実力を持つ。同僚からは、かつてないレベルの術者、とても人間とは思えず名前で呼ぶのも抵抗がある、などと評されている。

体術に関しては、第二部時点では修行期間の短さもあり特段優れたところはなかった。しかし第四部においては体術のみで複数の人間や軽度のヴァンパイア症の相手を圧倒できるほどの技量となっている。身体能力への対抗も含めて、あらゆる点でアイリス・リンを上回ることが内戦前後のキエサルヒマでは必要とされたという。

黒魔術[編集]

魔王術[編集]

契約触媒は黒魔術。魔王術を使うとその規模に応じた日数だけ魔術が使えなくなる。

備考[編集]

  • 元々マジクはオーフェンのプロトタイプとなる話の主人公として作られたキャラクター。その短編での設定では17歳で、キエサルヒマとは別の大陸に住むオーフェンを訪ねて旅をするという内容(現段階で分かる第三部の設定とほぼ同様。詳細は3YA設定)。未発表のその作品はドラゴンマガジン編集部内のどこかに眠っているとのこと[4]。また最初の予定では第二部の主人公でもあった[5]
  • 名前の由来について、Magic(魔法)のもじりや、某台所用洗剤の商品名など諸説あったが、それらは公式に否定された[6]。正解は「単純な思いつき」ということらしい。
  • 翠色あるいは碧色と記述される瞳の色[7]や超人的な潜在能力の高さから、第一部・第二部の刊行当時に読者の間で「実はドラゴン種族ではないか」という噂が流れたが、一応は人間である。しかしアイリス・リンの息子である為、ケシオン・ヴァンパイアの血を引いている可能性は高い。
  • アニメ版ではオーフェンのことを「お師様」でなく「お師匠様」と呼ぶ。これは「オシサマ」という音だけではアニメ初見者に意味が伝わりにくいという配慮によるもの。なお、ゲーム版では台詞と共に文章も表示されるためか「お師様」と呼んでいる。
  • 第四部時点でマジクの名は、キエサルヒマでは伝説といっていいほど有名になっている。そこまでの人材が《塔》からではなく市井から出たことはフォルテから気にされていた。一方、マジクの第二の師でありその人柄も知るイザベラは「馬鹿げた才能の塊」と評価するも「ただの例外」と断言し、必要以上に気にするフォルテを「アホ」と切り捨てた。

家族[編集]

関連人物[編集]

声優[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c エンサイクロペディア魔術士オーフェン
  2. ^ a b データは14歳時のもの
  3. ^ モツ鍋の悲願』 > 仕事 > 秋田禎信BOX(ウェブ魚拓)
  4. ^ 『ザ ベスト オブ オーフェン』インタビュー記事より
  5. ^ 『秋田禎信BOX』あとがきより
  6. ^ モツ鍋の悲願』 > 雑記(2008.10.12)
  7. ^ カラーイラストでは青に彩色されることも多い

登場作品[編集]

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