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付録:名称の語源

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魔術士オーフェン』に登場する各種名称の元ネタ集。

凡例[編集]

  • [古]:古ノルド語
  • [英]:英語
  • [独]:ドイツ語
  • [仏]:フランス語
  • [訳]:原義訳

北欧神話・伝承[編集]

ノルニル運命の三女神
[古] Nornir
北欧神話に登場する「運命」を司る女神(ノルン)たち。ウルズ、ヴェルザンディ、スクルドの三姉妹。
フェンリル
[古] Fenrir
北欧神話に登場する狼の姿をした怪物。ロキとアングルボダとの間に生まれた魔物のひとつ。ラグナロクでは主神オーディンを飲み込んだが、その息子ヴィーザルによって両顎を引き裂かれた。
バーサーカー
[古] Berserkr / [英] Berserker
[訳] 熊の毛皮を着た者
ベルセルクとも表記。北欧神話に登場する人間の戦士たち。オーディンに与えられた力により熊や狼といった野獣に変身して戦うという。
トロール
[古] Troll
北欧の伝承に登場する妖精の一種。
スレイプニル
[古] Sleipnir
北欧神話に登場する馬の姿をした神獣。8本の足を持つ軍馬。
ヴァルキリー
[古] Valkyrja / [英] Valkyrie / [独] Walküre
[訳] 戦死者を選ぶ者
ワルキューレ、ヴァルキュリアとも表記。北欧神話に登場する天上の宮殿ヴァルハラに住む半神たち。来るラグナロクに備え、地上で死した戦士の魂をヴァルハラへと迎える役目を負う。
ユグドラシル
[古] Yggdrasill
イッグドラシルとも表記する。北欧神話に登場する、世界を体現する巨大な木。世界樹。ミズガルズやアースガルズなど、北欧神話を形作る全ての世界を内包している。
ギヌングガガァプ
[古] Ginnungagap
ギンヌンガガプとも表記。北欧神話に登場する、世界の創造の前に存在していたとされる巨大で空虚な裂け目のこと。世界の始まりの時において、ニヴルヘイムの寒気とムスペッルヘイムの熱気がギンヌンガガプで衝突し、熱気が霜に当たって垂れた滴が毒気となり、その毒気がユミールという原初の巨人となったという。
ユミール
[古] Ymir
イミルとも表記。北欧神話に登場する原初の巨人。ムスペッルヘイムの熱気とニヴルヘイムの寒気がまじわったところで生まれ、原初の牛アウドゥムラの乳を飲んで生きていた。ユミルの肉体から全ての「霜の巨人」たちが生まれたが、彼らは非常に乱暴者で常に神々と対立する存在であったため、巨人族の父であり王であるユミールはオーディン、ヴィリ、ヴェーら三神によって殺された。その際、から流れ出た血がギンヌンガガプを満たし、全ての巨人は死に絶えた。その後、三神は彼の死体を解体し、世界を創世する材料とした。
ミズガルズ
[古] Miðgarðr / [英] Midgard
[訳] 中央の庭、囲いの内側
ミッドガルドとも表記。北欧神話に登場する人間の住む世界。ミズガルズは世界樹ユグドラシルの中央周辺にあるとされ、その外側にはウートガルズが広がる。 巨大な海蛇ヨルムンガンドはミズガルズに収まりきらず、海の中でミズガルズを環の形になって取り囲み、己の頭で己の尾をくわえている。
ミズガルズソルムル
[古] Miðgarðsormr / [英] Midgardsormr
[訳] 中央の庭の爬虫
ミドガルズオルムとも表記。北欧神話に登場する巨大な蛇の姿をした怪物。ロキとアングルボダとの間に生まれた魔物のひとつで、フェンリルの弟にあたる。人間の世界ミズガルズを取り囲むようにして座している。ミズカルズ蛇、ヨルムンガンドなどとも呼ばれる。
ヨーツンヘイム
[古] Jötunheimr
[訳] 巨人の世界
北欧神話に登場する、ヨーツン(ヨトゥン)と呼ばれる「霜の巨人族」と「丘の巨人族」が住む国。神と人間の世界の外周にあたるウートガルズに存在する。
ムスペルヘイム
[古] Muspellzheimr
[訳] ムスペッルの世界
北欧神話に登場する、世界の果てに存在する灼熱の国。炎の巨人ムスペッルが住んでいる。
ラグナロク
[欧] Ragnarök
[訳] 偉大なる神々のさだめ
ラグナレックとも表記。北欧神話における世界の終末の日。神々と巨人の最終戦争によって世界の全てが破滅し、新たな世界の新生を迎えるという。リヒャルト・ワーグナーの組曲『ニーベルングの指環』では、「神々の黄昏」として描かれる。

その他の神話・伝承[編集]

ウロボロス
[欧] Ouroboros
[訳] 尾を貪り喰らう者
世の無限性を示す古代の象徴のひとつ。己の尾を噛んで環となった蛇もしくは竜によってイメージされる。北欧神話においてはヨルムンガンド(ミズガルズソルムル)がそれに該当する。
イフリート
[英] Ifrit
イスラム教における精霊の一種。炎を操る魔人として描かれることが多い。
バジリコック
[英] Basilicok
ジェフリー・チョーサーの小説『カンタベリー物語』に登場する怪物。ヨーロッパに伝わる架空の生物「バジリスク」と「コカトリス」が複合された名前になっている。バジリスクは猛毒を持った蛇(もしくはトカゲ)の王で、視線を合わせるだけで相手に死をもたらす力を持つ。コカトリスは鶏と蛇をかけ合わせたような姿をした怪物で、中世以降はバジリスクの伝承と合流し、同一視されるようになった。また、バジリスクとコカトリスは雌雄関係にあるとも言われている。
バルトアンデルス
[独] Baldanders
[訳] すぐに=別物、いつでも=ほかの=なにか
ホルヘ・ルイス・ボルヘスの説話集『幻獣辞典』の中で紹介される架空の生物。16世紀にハンス・ザックスによって創作され、1669年に発表されたグリンメルスハウゼンの小説『阿呆物語』にも登場した。ギリシア神話に登場する神プロテウスをモチーフとしているとされる。
フェルテ・ベルナール
[仏] La Ferté-Bernard / ラ・フェルテ=ベルナール
フランス北西部、パリの南西にある地名。この地に流れるユイヌ川には、ペルーダ(Peluda)と呼ばれる蛇の頭と尾をもつ毛むくじゃらの牡牛の姿をした怪物が現れるという言い伝えがある。
アウダトレス・テンポリス・アクティ
[?] Laudatores Temporis Acti / ラウダトレス・テンポラス・アクティ
[訳] 過去を称える者たち
17世紀ポルトガルの船長ルイス・ダ・シルヴェイラが、東洋で出会ったとある宗教派をラテン語の格言を用いて指し表した言葉。

小説[編集]

レティシャ・マクレディ
[英] Letitia Macready
ロス・マクドナルドのハードボイルド・ミステリ『さむけ』(原題:THE CHILL)の登場人物。
コンスタンス・マギー
[英] Constance McGee
ロス・マクドナルドのハードボイルド・ミステリ『さむけ』(原題:THE CHILL)の登場人物。

実在の人物[編集]

スウェーデンボリー
[英] Emanuel Swedenborg / [日] エマニュエル・スウェーデンボリ(スウェーデンボルグ)
18世紀のスウェーデン出身の科学者、神秘主義思想家。
メッチェン・アミック
[英] Madchen Amick / [日] メーチェン・エイミック
アメリカ出身の女優。代表作は『ツインピークス』のシェリー役。

参考文献[編集]

  • 幻獣辞典』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス, マルガリータ・ゲレロ, 柳瀬尚紀 1974

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