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スウェーデンボリー

提供: オーフェンペディア

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プロフィール
種族 神人種族 (男)
出身地 不明
誕生年 不明[1]
年齢 不明[2]
声優 金光宣明

スウェーデンボリーは、神人種族蛇の中庭を創造した世界主にして、唯一の真なるアイルマンカー。他の神人と対立する「魔王」として知られる。

概要[編集]

1000年前に起こった神々の現出により世界に実体化した神の一柱。世界図塔における召喚の儀式によって確認された第二の神人。かつては一介の人間として存在していたが、ある時、常世界法則との一体化を果たしたことで神と同列に位する存在へと昇華したとされる。

「万物の覇王」、「魔法使い」、「仙人」などの異名を持ち、現出後には『世界書』、魔剣オーロラサークル魔王術を生み出し、ドラゴン種族や人間種族と関わった。

常世界法則が擬人化した存在である他の神人種族とは異なり、スウェーデンボリーは「ミズガルズソルムル全要素の創始者」、「唯一の真なるアイルマンカー」、すなわち現世界の創造神である。

伝説[編集]

一般に知られている伝説(おとぎ話)によると、スウェーデンボリーはドラゴン種族魔法の秘儀を盗まれなかった唯一の神であり、他の神々を滅ぼすことで自身が世界の唯一神にならんと目論んでいたため、神に仇なす「魔王」と呼ばれた。「天使と悪魔」と呼ばれる一対の下僕を従え、時間を呼吸し、夜空を食らって飢えをしのぐ、などとも伝わる。

女神信仰であるキムラック教キエサルヒマ大陸の国教に認定されたためか、神殺しの魔王の伝説は禁忌として扱われ始めたが、一方で魔王を真の神として拝する者(魔王信仰者)も密かに存在していた。

天人種族が語る言い伝えによれば、スウェーデンボリーは魔術の誕生と共に崩壊した常世界法則を、世に現出した全ての神人を抹殺することで「正常化」しようと考えているとされる。天人が魔術士のために遺したメッセージである戯曲『魔王』においては、スウェーデンボリーこそが破滅に瀕したキエサルヒマ大陸を救済する鍵として語られている。

経歴[編集]

現出前[編集]

はるか昔、何処かの世界に生きる一介の人間であったスウェーデンボリーは、世の真理を求めて悟りの境地に挑み、肉体と精神を離れ、世界を超越した世界離脱者(ウォーカー)、すなわち神となった。天人種族によって書かれた戯曲『魔王』には、スウェーデンボリーが32年間は人間として生きていたことを示唆する台詞がある[3]

神化に成功したスウェーデンボリーは、何も無い虚無の空間に変化の要素を与え、後に「蛇の中庭」と呼ばれることになる新たな世界を創造した。

それから迂遠な時を経て、ドラゴン種族始祖魔術士が引き起こした常世界法則の崩壊(神々の現出)に伴い、スウェーデンボリーもまた自らが創った世界に引きずり込まれるように現出し、不完全な神人の肉体に身を落とすこととなった。

現出後[編集]

神人との戦い

スウェーデンボリーは崩壊した世界を元の状態に回復させるため、現出した神人種族をすべて抹消する考えに至り、神と同時に現出した巨人種族を率いて、神人種族との戦いを始めた。

キエサルヒマ大陸への召喚

およそ200年前、始祖魔術士オーリオウルの消耗から、キエサルヒマ大陸を防護するアイルマンカー結界の破綻を予見した時の天人司祭イスターシバは、大陸に降臨せんとする女神に対抗できる力を求め、当時伝説にのみ存在した魔王スウェーデンボリーの召喚を図り、タフレム市に巨大な召喚機世界図塔)を建造した。

世界図塔ではスウェーデンボリーが記した歴史書である『世界書』の召喚が行われ、次いで聖域第二世界図塔では『世界書』に従って人間を媒体としたスウェーデンボリーの召喚が試みられた。しかし、この実験は失敗に終わり、被験者となったケシオン・アレイクムヴァンパイアという恐るべき魔物に変貌させるという未曽有の惨劇を招く結果となった。その一方で、スウェーデンボリーの実在は証明され、同時にスウェーデンボリーもまた、キエサルヒマ大陸で魔術士として進化を遂げていた巨人種族の存在を知ることとなった。

二度目の召喚

時は現代に移り、かつてのイスターシバの予言通り、オーリオウルの死を境にアイルマンカー結界は決定的な破綻を迎え、女神ヴェルザンディの降臨が目前へと迫った。人類の守護者として生み出された最接近領領主アルマゲスト・ベティスリーサは、かつて天人種族が破棄した魔王召喚計画の再実行を、女神を退ける最後にして唯一の手段と考えた。聖域との攻防の末、第二世界図塔に集ったアザリーロッテーシャ、アルマゲストの3名の召喚術者は、オーフェンを媒体としたスウェーデンボリーの力の召喚を試み、その全員の犠牲の下に召喚は成功を収める。オーフェンはその身に宿した魔王の無限力をもって始祖魔術士を消し去り、アイルマンカー結界を完全に撤廃することでキエサルヒマ大陸を女神の目から逸らすという選択を採った。

その後[編集]

結界の消滅後、原大陸へと渡ってきたオーフェンとコンタクトしたスウェーデンボリーは、人間と神人の間を調停する者の立場を取ることを表明し、人間側の代表として認めたオーフェンにその協力を要請した。かつての盟友ケシオンの名を借りてオーフェンの側近役を演じる傍ら、神人と巨人化の脅威に対抗する力として自身が編み出した魔王術を、原大陸の魔術士たちに伝授した。

神人に対して無防備なキエサルヒマの現状を危惧するオーフェンの要請を受け、マヨール・マクレディによって《牙の塔》に連れ帰られると、キエサルヒマの魔術士にも魔王術を伝えた。しかし、事前にスウェーデンボリーの危険性を聞かされたフォルテ・パッキンガムに警戒され身動きが取れなかったため、後に貴族共産会に乗り換える。貴族共産会が密かに研究していたクリーチャー技術に目を付け、技術革新に手を貸した。

新シリーズ[編集]

リベレーターの要請に応じ、自身もガンズ・オブ・リベラルに乗り込んで原大陸に帰還する。その後は大陸の政治状況を俯瞰するが、ヒクトリア・アードヴァンクルが窮地に陥ると船を浮上させて武力制圧に乗り出す。しかし、これは最初からジェイコブズ・マクトーンにアイルマンカー結界を起動させるための陽動と時間稼ぎであり、自ら敗北して一時捕虜となる。

リベレーターに結界を起動させた真の目的は女神から逃げるための時間稼ぎであり、聖域から発掘した第二世界図塔を持ち込ませたのもオーフェンに奪われた自身の力を取り戻すためであった。今の段階でも勝算が薄いと感じたスウェーデンボリーはわざと結界を創らせる事で女神を引き付け、キエサルヒマにでも逃げ込んで再起を図るつもりだったと推察される。

オーフェンに地下奥深くの密室に幽閉されるが、召喚機の起動によって脱出を果たす。シスター・ネグリジェに命じて力を取り戻そうとするが、その直前にオーフェンが生み出したオーロラサークルでシスターを滅ぼされ、失敗に終わった。間髪を入れずローグタウンへ侵攻したカーロッタにより、ドラゴン化したシマスに取り込まれた。

人物[編集]

現在は肉体を持って思考しているため一応「感謝」や「不快」といった人間的な感情もある程度は理解しているが、本来は人間の事を、生死にこだわる事も、他人に思い入れを持つ事も理解できない。そのため人間から見ると非常識な行動を取ることも多々ある。このように中途半端ではあるが人間のことを理解しているため、神々の中では例外的に人間に対して好意的であり、人間の望みを叶えてくれることもあるが、人間に対する理解が不足しているために、人間から見るとおかしな形で望みを叶えてしまう場合もある。ケシオン・ヴァンパイアはその好例であろう。オーフェンに対しても同様に望みを叶えてあげようとしたことがあり、オーフェンは危うくその誘惑に屈してしまう所だったという。[4]

元々は肉体と精神の束縛を離れ悟りを開いた人物であったが、現出して肉体と精神を得てしまった今では悟りがどのようなものであったのか理解できなくなってしまっている。そのことに不快感を抱いており、彼が常世界法則を回復しようとしているのはそれが動機であるらしい。しかし、神人の抹消は世界を滅ぼすと同義であり、人間に魔王術を与えたのは自分に代わる魔王を生み出すためだったと思われる。図らずもドラゴン化したシマスに取り込まれ、存在としての「死」を迎えたことである意味願いがかなった形となった。

能力[編集]

いかなる場所でも空間を越えて移動する事が出来るほか、他者の魔術構成に干渉し、制御することができる。[5]また、人間の巨人化をコントロールする力を持ち、自らが生み出したオーロラサークルを介して対象に干渉する事も可能である。

当人は自身には何の力もないと称しているが、これは真に神であった頃から比べると現出によって弱体化しているため。本人曰く今の彼は赤ん坊のような状態であるとのこと。またオーフェンに力を奪われて、自力で魔術を組む事ができなくなっている。必然として、自ら生み出したはずの魔王術も使えない。ただし、他者が発動させた魔術を制御して効果を変える事は可能で、魔術を武器とする限りスウェーデンボリーを倒すことは不可能といってもいい。

関連項目[編集]

声優[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1000年以上前に現出。
  2. ^ 現出後、1000年以上生きている。
  3. ^ エンサイクロペディア魔術士オーフェン』の秋田禎信インタビューにて、秋田はこの設定を「裏設定」と説明し、「たいした意味は無い」と付け加えている。
  4. ^ その時オーフェンは、人生で最悪はいくらでも更新があるが、最良はそれより少しマシでしかない事を嫌というほど思い知らされた。
  5. ^ スウェーデンボリー曰く、神人にとって魔術は力の範疇に入らないらしい

登場作品[編集]

出典[編集]

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