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ヴェルザンディ

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ヴェルザンディは、神人種族運命の三女神の次女。通称「現在の女神」。

概要[編集]

「現在」を司るとされる運命の女神。神々の現出後、最初に存在が認定された神人である。執拗にドラゴン種族を付け狙い、約700年の長きに渡ってキエサルヒマ大陸を蹂躙した。

魔獣の派兵[編集]

現出した幾多の神人の中でも「ドラゴン種族の根絶による神への回帰」という強硬手段を選択した運命の女神は、ドラゴン種族の文明を巨人の大陸もろとも破滅寸前にまで破壊し尽くし、彼らを辺境の小島(キエサルヒマ大陸)へと追い詰めた。

ドラゴン種族の始祖魔術士たちはキエサルヒマ大陸の周囲に神々の侵入を阻む巨大な魔術の障壁「アイルマンカー結界」を築くことで対抗したが、大陸に来襲したヴェルザンディは結界に生じたわずかな「綻び」を見逃さず、その隙間からバジリコックを始めとする「魔獣」と呼ばれる女神の僕(しもべ)を次々と送り込み、以後数百年にわたってキエサルヒマ大陸は絶え間ない戦火に曝されることとなった。

大陸への降臨[編集]

約300年前、ヴェルザンディはついにアイルマンカー結界を突破し、キエサルヒマ大陸に降臨した。女神とドラゴン種族の決戦はキエサルヒマ史上最大の激戦となり、同時期に大陸に漂着していた人間種族はその戦禍に巻き込まれ、全ての文化と歴史を失った。

戦いの最終局面となったラグナロク砦の戦いにおいて、天人種族始祖魔術士オーリオウルがヴェルザンディを結界の外へ押し戻すことに成功し、さらに自らの身を賭して結界の穴を塞いだことで、両者の戦いは一時の終結を見た。

再度の降臨[編集]

現代、キムラック教会総本山で起きたキムラック事変において、結界の狭間でヴェルザンディと拮抗を保っていたオーリオウルが消耗と絶望の末についに息絶え、術者を欠いたアイルマンカー結界は破綻が間近に迫った。

ヴェルザンディが聖域の真上に生じた新たな綻びから侵攻を再開すると、聖域の玄室(始祖魔術士)が決択した「アイルマンカー結界の縮小」計画を巡って聖域の内外で対立が発生した。しかし、結界そのものが十分な安定を保てない以上、もはや大陸の破滅は避けられない状況へと事態は追い込まれていた。

白魔術士が予言する女神降臨の日まで残り数日に迫る中、聖域の玄室に踏み込んだオーフェンは、自身の体に召喚された魔王の力を以て、アイルマンカー結界を内側から消し去ってしまった。それと同時に、女神に一矢報いる機を虎視眈々と伺っていたディープ・ドラゴンの全種族は、結界が崩壊する余波を利用して女神に捨て身の一斉攻撃を仕掛けた。種族の滅亡と引き換えた決死の強制空間転移は、迎え撃つヴェルザンディを世界の果てへと消し飛ばすことに成功した。

その後[編集]

その数十年の後に、原大陸においてみたび人間種族の前に姿を表すと設定されていることが、『秋田禎信BOX』第一巻のあとがきにて明らかになっている。

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