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クリーオウ・エバーラスティン

提供: オーフェンペディア

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プロフィール
種族 人間種族 (女)
出身地 トトカンタ市
誕生年 赤光帝30年
年齢 12歳 - プレ編
17歳 - はぐれ旅
40歳頃 - 新シリーズ
血液型 A型[1]
身長 155cm[1]
体重 44kg[1]
声優 飯塚雅弓(1998年版)
大久保瑠美 (2020年版)

クリーオウ・エバーラスティンクリーオウ・フィンランディ)は、トトカンタの商家エバーラスティン家の次女。新シリーズではスウェーデンボリー魔術学校の校長夫人。フィンランディ商会の社長。

概要[編集]

魔術士オーフェンはぐれ旅』のヒロイン。渦を巻いたくせっ毛の金髪とぱっちりした青い瞳が特徴。

経歴[編集]

エキントラ・エバーラスティンと母ティシティニー・エバーラスティンの次女として生まれる。トトカンタでは有数の商家のお嬢様だが、自発的にベビーシッターのアルバイトをしたり、学校で剣術の腕を磨いたりと、おしとやかな母や姉とは正反対の奔放でアクティブな性格に育つ。

幼少時代[編集]

幼い頃は身体が弱く、少しでも無理をすると体調を崩す事も珍しくなかった。しかし、それ故か殊更に強情を張ることも多く、弟分のマジクを振り回す事もしばしばだった。後に健康体になると行動に歯止めが利かなくなる。

姉のマリアベルが通うお嬢様学校に入学するのを嫌がり、一般市民が通う普通学校(トトカンタ公立第十四学校)に入学。学年生のない学校だった為、年齢が3つ下のマジクとも同じクラスで仲が良かった様子。少なくともクリーオウが12歳、マジクが9歳の頃より前から知り合っているのでお互いに一番付き合いの長い幼馴染同士である。戦争脅威力研究クラブなる物騒なサークルを成立し、マジク共々所属していた。『はぐれ旅』の時点では既に卒業検定に合格しており、旅の間は休学扱いとなっている。

はぐれ旅[編集]

姉に仕掛けられた結婚詐欺の見合いの場でオーフェンと出会う。月の紋章の剣を巡る一連の事件に関わったことで未知の世界への憧れを抱き、友人のマジクと共にオーフェンの旅立ちに強引に同行する。自分をお荷物扱いするオーフェンに対等のパートナーとして認められることにこだわり、窮地に立たされたオーフェンをフォローしようと躊躇無く危険な行動を起こすこともしばしばあった。

フェンリルの森に立ち寄った際、ディープ・ドラゴンの赤ん坊に懐かれ(使い魔に選ばれた)、その子ドラゴンを「レキ」と名付け、森から連れ出して旅を共にする。レキはいかなる時においてもクリーオウの指示一つで暗黒魔術を行使するため、危険なトラブルメーカーとなる場面が著しく増大した。

ナッシュウォータでのライアン・スプーンとの邂逅を経て、レキの正体が聖域の刺客「ドッペル・イクス」であり、聖域のために命を投げ出す覚悟を背負った戦士であることを知らされたクリーオウは、それを認めたくないがために、レキを護ろうと躍起になる。アーバンラマではレキを聖域に連れ戻すために決戦を仕掛けてきたライアンに対し、クリーオウはレキの体を借りて迎え撃ち、同時にライアン自身をも絶望の縁から救い上げようとしていた。しかし、ライアンは幾度もの死を越えてきた半死人であり、既に風前の灯であった命を鎧の力で無理やり繋ぎとめていたに過ぎなかった。その鎧がクリーオウに破壊されてしまったことで、ライアンはついに本当の死を迎える。その末期を看取ったクリーオウは、ライアンが苛まれていた深い絶望に触れ、心境に大きな変化を生むことになる。

クリーオウと必要以上に交感を深めたことでディープ・ドラゴン種族の全体意思とクリーオウへの情との間で板挟みになったレキは、最終的にクリーオウの傍にいることを選択。自らの意思で精神を種族の群から切り離し、クリーオウへの再接続を行ったため、両者の精神は完全に混濁してしまう。「レキと共にいたい」という自分自身の願望がレキを突き動かし、群から孤立させる原因となったことを悟ったクリーオウは、自責の念に駆られ、次第に情緒不安定な言動を見せ始める。聖域では死地に向かうレキを止めたい一心が暴走。ディープ・ドラゴン全種族が捨て駒となる計画を激しく否定するも、具体的な解決策を見出せないまま、第二世界図塔に集結した全ての人間にやり場のない怒りを露わにした。レキとの連結を断ち切るために殺される形で死を選び、銃口をエドに向けるが、マジクが放ったイザベラ直伝の「切り札」によって水泡と帰した。

全てが終わった後、クリーオウは王都の病院に収容され、特別病棟で治療を受ける。ディープ・ドラゴンとの精神融合から無理やり引き剥がされた影響でしばらく錯乱状態が続いていたが、やがて回復の兆しを見せる。オーフェンとの別れの際、聖域で全滅したはずのディープ・ドラゴンが唯一匹遺した子ドラゴンを受け取った。

その後[編集]

退院後、オーフェンを追いかけることを決心したクリーオウは、タフレムレティシャに師事を請い、戦いの作法を一から学ぶ。1年間の準備を終えると、オーフェンがアーバンラマにいるという噂を頼りに、まだ眠りから覚めないレキを連れてタフレムを発つ。道中、エド・サンクタム(=コルゴン)に協力を求め、騎士団の勢力圏であるキムラックを越える。

閉鎖されたアーバンラマへの侵入に成功するが、ここに至って貴族連盟からオーフェン暗殺の任務を請け負っているコルゴンと利害が対立。一か八かの決戦を挑むもあっけなく敗れ、意識を失ったクリーオウは旧市街の無人の住居に監禁されてしまう。オーフェンを乗せた開拓船が今まさに港を離れようとする中、オーフェンを追うことの意味をようやく認めたクリーオウの必死の呼びかけがレキを呼び覚まし、間一髪の所で船に乗りおおせることに成功。オーフェンとの再会を果たし、共に新大陸へ渡った。

原大陸時代[編集]

オーフェンと共に原大陸の開拓作業に参加。敵対するカーロッタ派の開拓団との勇猛な戦いぶりから「魔王のボディーガード」と呼ばれる。その中でオーフェンと結ばれ、後に3人の娘を出産。ローグタウンで仲睦まじく暮らしている。

しかし、オーフェンとの結婚生活は決して平穏とは言えず、結婚・出産を経た後もカーロッタ派や議会の対応に悩まされ、魔術士がらみのゴタゴタに引き出される事もしばしばだったという。壊滅災害の時も現場に狩り出されるなど、表に出ないながらも開拓史の大きな事件に深く関わっている。

屋敷の裏にある倉庫には夫オーフェンが生み出した天人種族の遺産の試作品が保管されており、クリーオウが管理していた。

娘たちにはエバーラスティン姓は相続されておらず、フィンランディ姓のみを名乗っている。このことから、原大陸に渡った時点でエバーラスティンの財産相続権を破棄していると見られる。[2]

新シリーズ[編集]

10年に渡ってローグタウンから離れる事がなかったが、リベレーター襲来を予知したラチェットの薦めでスウェーデンボリー魔術学校に避難する。避難途中にアキュミレイション・ポイントへ立ち寄り、エド・サンクタムの息子マキを保護した事をエド本人に告げている。

魔術学校に避難してからは校内の炊事洗濯など衛生管理を担当。騎士団の内部事情はほぼすべて把握していると思われるが、あくまでも後方の仕事に専念する。旧友メッチェンがカーロッタ派の凶刃にかかって暗殺された際は夫オーフェンとともに葬式に参列した。

ローグタウン潜入作戦ではラッツベインの提案で同行、約10年以上ぶりにカーロッタと再会を果たす。合成人間マルカジットとの戦いにも参加するが、マルカジットの魔術で現出したライアンの姿を前に引き金を引くことができなかった。

荒野に構えたフィンランディ商会の代表取締役社長となるが経営にはほとんど手を出さず、会議室にもなっている食堂で料理の腕を振るっている。

技能[編集]

我流だが多少のの心得があり、何かにつけて剣を抜こうとする厄介な勇ましさを発揮。あと先考えない猪突猛進ぶりにオーフェンは毎度手を焼かれるが、時に思いがけない機転を利かせてオーフェンのピンチを救ったりする一幕もあった。

聖域の戦いが終結した後はレティシャの元で戦闘技術を一から学び直し、狙撃拳銃の訓練も受けている。原大陸に渡ってからはオーフェンの片腕として戦い続け、「魔王のボディーガード」としてカーロッタ派を震え上がらせた。戦術騎士団が軌道に乗ってからは第一線を退き、魔術戦士達の立場に配慮して滅多に自ら戦う事はなくなった。

20年が経過した『第四部』でも密かに訓練を積んでいたのか、開拓初期から培ってきた戦闘技術は錆付いていない模様。現在では若い頃のように剣を持って突っ走るような姿は影を潜めたが、ヴァンパイアが襲撃してきた時はラチェットエッジレキと連携して撃退している。

人物[編集]

好奇心が強い上に自尊心が強く、除け者にされることを何より嫌う。良家の令嬢らしからぬ勝手気ままな性格と高い行動力で周囲を振り回すじゃじゃ馬娘だが、一方で必要以上に深く他人を思いやる心も持っている。元々一筋縄ではいかない強情な性格の持ち主だったが、ディープ・ドラゴンの赤ん坊レキとの出会いを経て、強力無比な暗黒魔術の力を従えることになり、傍若無人な振る舞いに拍車がかかった。しかし、ライアン・スプーンとの戦いでレキと精神を入れ替えた時に魔術の本質を知り、知らなかったとはいえレキを通じて自身の手に余る力を使っていた事に恐怖を覚えた。[3]

料理を得意とするが、力の入れ方を間違えるととんでもない創作料理が生まれる。大抵はクリーオウの機嫌を損ねた時であり、おしおき目的でつくられる事が多い。逆に気を遣いすぎて失敗する事も多い。

エキントラが生前に残した格言をすべて記録しており、他にも気になる言葉があるとその都度メモをとっている。[4]

キムラックサルア・ソリュードからいわくつきの魔剣スレイクサースト」を譲り受け、クリーオウの愛剣となった。

カーロッタとはキムラック事変から浅からぬ因縁があったが、特に深まったのは原大陸に渡ってからだった。ヴァンパイア化を患ったカーロッタから介錯を乞うた事があったが、クリーオウは症状を抑えるために右腕を切り落としただけで見逃した。これはカーロッタが生きても死んでも厄介な事になることを熟知していたからでもあるが、その当時の惨めなカーロッタに憐れんでいたためであった。[5]

家族[編集]

関連人物[編集]

声優[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c エンサイクロペディア魔術士オーフェン
  2. ^ 実家の方では絶縁も同然の扱いとなっており、《魔王》オーフェンと結婚した事実も根も葉もない与太話と見なされている模様。
  3. ^ レティシャから「魔術士でないがゆえに、かえって魔術士の事をよくわかっていた人物(『第四部』時点)」と評されている。
  4. ^ オーフェンの本名・キリランシェロはクリーオウがメモした名前の中で舌を噛みそうな名前第一位らしい。
  5. ^ 後にこの判断は周囲から非難を浴びるが、クリーオウは一度としてこの決断を後悔しなかった。

登場作品[編集]

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