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アザリー

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プロフィール
種族 人間種族 (女)
人種 黒魔術士 / 白魔術士
出身地 レインダスト
誕生年 赤光帝22年
年齢 20歳 - プレ編
25歳 - はぐれ旅
血液型 AB型[1]
身長 166cm[1]
体重 56kg[1]
声優 篠原恵美

アザリーは、キエサルヒマ大陸黒魔術士白魔術士。《牙の塔チャイルドマン教室出身。異名は「天魔の魔女」(ウィッチ・ケイオス)。

概要[編集]

旧名アザリー・ケットシー。肩まで伸びたくせっ毛の黒髪にブラウンの双眸が特徴。オーフェンの義姉でレティシャの従妹にあたる。ずば抜けた天性の魔術のセンスを持ち、その実力は大陸でも最高クラス。黒魔術士でありながら白魔術士でもあり、《牙の塔》ではオーフェンと並んでチャイルドマンを超える可能性がある無二の人材と目されていた。オーフェンにとっては畏怖と同時に恋慕にも近い憧れの対象でもあった。

経歴[編集]

レインダストの名士ケットシー家に生まれる。ある夜、アザリーと従姉のレティシャを残して一家が失踪するという怪事件が起こり、二人は村の孤児院に引き取られる。孤児院ではオーフェン、レティシャと実の姉弟のように育つ。その後レティシャと共に《牙の塔》に入門し、後にチャイルドマン教室への選抜を受ける。

魔術士としての才能は群を抜き、「天魔の魔女」とあだ名された。一方で、自由奔放な性格から他教室の生徒とは度々問題や衝突を起こし、私闘寸前の騒ぎに発展することも多く、その素行の悪さから《塔》随一の問題児として執行部にマークされていた。また、裏ではチャイルドマンの私的なエージェントとして暗躍していた。

赤光帝42年、アザリーが20歳の頃、天人種族の遺産月の紋章の剣」の発動実験を試みるが、沈黙魔術の制御に失敗し、醜い怪物の姿へと変貌してしまう。魔術の暴走の影響からか、半ば正気を失ったアザリーは《塔》を飛び出し、そのまま失踪する。この不祥事による権威の失墜を恐れた《塔》の最高執行部は、アザリーを実験中の事故による死亡と処理し、その裏では機動暗殺部隊に彼女の抹殺を命じた。この決定を不服としたオーフェンも直後に《塔》を出奔している。

はぐれ旅[編集]

赤光帝47年、約5年間に渡って怪物の姿で追われる身となっていたアザリーの理性はとうに限界に達しており、彼女の追跡をかけていたチャイルドマンに対して白魔術で互いの精神を入れ替えるという最終手段を用い、難を逃れた。チャイルドマンの体を得たアザリーはその姿で《牙の塔》に召集を掛け、「アザリー」討伐作戦を実行。月の紋章の剣を求めてトトカンタに現れたチャイルドマンは、アザリーが指揮する討伐部隊の総攻撃を受け、彼女の身代わりとなる形で命を落とした。騒動が終わって、アザリーはオーフェンの手で5年前の姿に戻ることができたが、自身を救うために奔走していたチャイルドマンを、結果的に自らの手で亡き者としてしまったことを強く後悔する。アザリーはチャイルドマンが遺した全てを受け継ぎ、その遺志を代行することで、犯した過ちを償うことを自分自身に誓った。

チャイルドマンの遺志を汲むため、アザリーは大陸中に散逸する彼の足跡を辿り、彼が《塔》の教師として為そうとしていた使命の究明を試みる。タフレムでチャイルドマンが所有していた『世界書』を読み、世界の真実を知る方法は教会総本山キムラックにあると確信。キムラック教会の中枢であるユグドラシル神殿の最奥「詩聖の間」へ侵入を図り、ついにキエサルヒマの破滅を担う運命の女神との邂逅を果たす。血迷った死の教師クオ・ヴァディス・パテルが放った凶刃によって、詩聖の間で女神の侵入を食い止めていた始祖魔術士オーリオウルの力が弱まり、女神が大陸への降臨を遂げようとすると、アザリーは意を決して月の紋章の剣を使い自分を完全な精神体へと変化させ、オーリオウルに合力して女神を再び結界の外へと押し戻した。しかし、自らもその道連れとなってキエサルヒマ大陸の外へと漂流してしまった。

数ヵ月後、アザリーは聖域の直上に開いた新たな結界の綻びからキエサルヒマ大陸に帰還。避けられない女神の降臨に対し聖域が出した結論である「アイルマンカー結界の縮小」という独善を止めるため、かつてのチャイルドマン教室の生徒たちの力を集めて聖域を制圧する。そしてオーリオウルから受け取った遺言をオーフェンに託し、最後の決断をチャイルドマンの後継者と認めた彼に委ねると、アザリーは自らの命と引き換えに魔王スウェーデンボリーの召喚を果たした。

人物[編集]

性格は気まぐれでわがまま、極度の負けず嫌い。山の天気のように移ろいやすい機嫌と理不尽な暴力で教室の後輩たちを恐れおののかせていた。アザリーとレティシャの姉妹喧嘩は定例行事となっており、《塔》最強クラスの実力を持った二人の喧嘩ともあって、生徒のみならず教師にとっても悩みの種となっていた。他教室の生徒とも私闘まがいの張り合いや数々の問題行為を繰り返していたため、絶えず最高執行部にマークされていた。

典型的な女王様気質であり、レティシャの監視から外れると信奉者を動員してある種の新興宗教紛いな崇拝を強要するという奇行に走る。そうなった場合はチャイルドマンを呼び寄せるか、彼女自身を白けさせる以外に対処法は存在しない。

チャイルドマンに対しては師として尊敬以上の感情を抱いていたフシがあり、5年前における月の紋章の剣の発動実験を断行したのも、弟子としてではなく「一人の魔術士(あるいは女?)」として見て欲しいという感情が先走った結果ともとれる。

技能[編集]

卓越したセンスで強大な魔力を振るい、《牙の塔》では最強の術者の一人に数えられる。黒魔術士であると同時に白魔術をも扱える極めて稀有な存在。白魔術士は通常、発見され次第《霧の滝》に幽閉されるが、《牙の塔》に在籍していることが貴族連盟の目を逃れる隠れ蓑になっていたとされる。

チャイルドマンからは沈黙魔術およびウイルド・グラフの知識を学び、天人種族の遺産の使い方とその在り処を受け継いだ。

黒魔術[編集]

白魔術[編集]

家族[編集]

関連人物[編集]

声優[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c エンサイクロペディア魔術士オーフェン

登場作品[編集]

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