「プルートー」の版間の差分
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[[マヨール・マクレディ|マヨール]]と[[ベイジット・パッキンガム|ベイジット]]の引率という名目で共に[[原大陸]]に渡り、現地の実情を視察する。視察が一通り済んだ後、ケシオン(=[[スウェーデンボリー]])の仲介により反魔術士派閥の頭領[[カーロッタ・マウセン]]と接触し、「魔王暗殺」に関する密約を交わした。ただし、これはキエサルヒマへの譲歩のためにオーフェン自身が提案した計画で、プルートーは内心では不服だった模様。そのため、帰郷中の船でマヨールにその旨を打ち明け、彼に話した事も長老部に対し釘を刺す意味を込めて報告した。 | [[マヨール・マクレディ|マヨール]]と[[ベイジット・パッキンガム|ベイジット]]の引率という名目で共に[[原大陸]]に渡り、現地の実情を視察する。視察が一通り済んだ後、ケシオン(=[[スウェーデンボリー]])の仲介により反魔術士派閥の頭領[[カーロッタ・マウセン]]と接触し、「魔王暗殺」に関する密約を交わした。ただし、これはキエサルヒマへの譲歩のためにオーフェン自身が提案した計画で、プルートーは内心では不服だった模様。そのため、帰郷中の船でマヨールにその旨を打ち明け、彼に話した事も長老部に対し釘を刺す意味を込めて報告した。 | ||
− | 老境に達し、引退後の人生設計を模索していた矢先、《塔》を出ようと思い立っていた[[ティフィス]]教室の[[ビフ]] | + | 老境に達し、引退後の人生設計を模索していた矢先、《塔》を出ようと思い立っていた[[ティフィス]]教室の[[ビフ]]と鉢合わせになる。彼が志願した事もあり、追っ手を撒けられる半年間だけ指導する事を決意した。 |
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オーフェンからは「英雄」もしくは「大陸魔術士同盟の理想を体現する魔術士」、コルゴンからは「最大の俗物」と評されている。 | オーフェンからは「英雄」もしくは「大陸魔術士同盟の理想を体現する魔術士」、コルゴンからは「最大の俗物」と評されている。 | ||
− | + | 若く才能がある者を見るのが好きで、《十三使徒》時代は多忙なスケジュールの合間を縫ってスクールに赴き、多くの生徒を指導した。《塔》に移ってもそれは変わらず、初等学生の基礎訓練担当のみとはいえ前途ある若者の指導に関われる事にはやりがいを感じていた。それだけに昨今における《塔》教師の質の低下には密かに嘆いており、[[イザベラ]]や[[マリア・フウォン]]なき後の《塔》を誰が盛り立てていくのかと不満をこぼしていた。 | |
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2014年12月20日 (土) 15:32時点における版
プロフィール | |
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種族 | 人間種族 (男) |
人種 | 黒魔術士 |
出身地 | メベレンスト市 |
誕生年 | 赤光帝7年頃 |
年齢 |
40歳近く - はぐれ旅 60代前半 - 新シリーズ |
声優 | 斧アツシ |
プルートーは、キエサルヒマ大陸の黒魔術士。スクール出身。宮廷魔術士《十三使徒》、大陸魔術士同盟評議員。新シリーズでは《牙の塔》の教師。
通称「王都の魔人」。
概要
やや後退した金髪に隆起した逞しい肉体を誇る壮年の男。王都の魔術士養成機関「スクール」が育て上げた最高傑作との呼び声も高い、大陸史上最高の魔術士の一人に数えられる大魔術士である。二十歳前後の頃から宮廷魔術士《十三使徒》を束ねる長として君臨し続けて、その功績を評価されて貴族連盟からは騎士の位を与えられ、また大陸魔術士同盟では評議員も務める。学生時代のオーフェンに目を付け、彼を宮廷入りの審問に推挙した人物でもある。
聖域と小競り合いを続ける最接近領の暴走を見かね、貴族連盟には無断で《十三使徒》の手勢を動かし、領主アルマゲスト・ベティスリーサの命を狙う刺客を幾度となく送り込むが、最接近領の戦力を測りきれなかったために多くの犠牲を出す。
オーフェン、アザリーらが、最接近領の要であった白魔術士ダミアン・ルーウを滅ぼしたことで、事実上最接近領が陥落したと見るや、プルートーは残る《十三使徒》を総動員し、自ら先頭に立って聖域への侵攻を指揮。相次ぐレッド・ドラゴンの襲撃によっておびただしい数の部下の命を散らしながらも、行軍の途中で合流したオーフェン一行と共に聖域へと向かった。
その後
アイルマンカー結界の崩壊後、法廷に引き出されたプルートーは、貴族連盟から一連の独断行動について弾劾を受け、オーフェンと共に王権反逆罪に問われる。《十三使徒》は解体され、同時に騎士位も剥奪された。プルートーは生き残った部下を引き連れて《牙の塔》に逃げ込み、大陸魔術士同盟を再組織すると、貴族連盟に対して徹底抗戦の構えを見せ、やがて両者は都市を巻き込んだ内戦へと突入した。
数年後に戦いが収束し、魔術士同盟と貴族連盟の間で戦後の調停が行われた結果、プルートーは死罪だけは免れたものの、キエサルヒマ大陸におけるあらゆる要職に就く資格を失った。
新シリーズ
『第四部』では、《牙の塔》の教師として初等学生の基礎訓練を担当している。前シリーズから20年が経過しているが、未だ自分の教室を持つ程度の権限すらも回復していない。元同僚のマリア・フウォン教師からは大陸魔術士同盟メベレンスト支部(通称・新生《十三使徒》)立ち上げの話を持ちかけられたこともあったが、丁重に断っている。聖域の一件以来貴族連盟を相手にする事に嫌気が差したのか、タフレムに来てからは一度も王都を訪れていない。
マヨールとベイジットの引率という名目で共に原大陸に渡り、現地の実情を視察する。視察が一通り済んだ後、ケシオン(=スウェーデンボリー)の仲介により反魔術士派閥の頭領カーロッタ・マウセンと接触し、「魔王暗殺」に関する密約を交わした。ただし、これはキエサルヒマへの譲歩のためにオーフェン自身が提案した計画で、プルートーは内心では不服だった模様。そのため、帰郷中の船でマヨールにその旨を打ち明け、彼に話した事も長老部に対し釘を刺す意味を込めて報告した。
老境に達し、引退後の人生設計を模索していた矢先、《塔》を出ようと思い立っていたティフィス教室のビフと鉢合わせになる。彼が志願した事もあり、追っ手を撒けられる半年間だけ指導する事を決意した。
人物
筋骨隆々の体格に見合う豪胆で気迫に満ちた性格。大陸魔術士同盟の結束を己の誇りとし、貴族連盟ではなく、同盟に対してのみ忠誠を誓っている。そのため同じ魔術士同士の争いに憤りを覚えている。感情を表に出しやすく、並び称されるチャイルドマンとは様々な面で対照的と言える。
統率力に優れ、意思力などが非常に高い。聖域でも壊滅寸前の十三使徒を纏め上げ、行動を継続できたのは彼自身の能力も大きい。また指導者としても優秀で、『第四部』段階でも、オーフェンに自らの危険性と現状の見えない不安定さについて忠告をしていた。
オーフェンからは「英雄」もしくは「大陸魔術士同盟の理想を体現する魔術士」、コルゴンからは「最大の俗物」と評されている。
若く才能がある者を見るのが好きで、《十三使徒》時代は多忙なスケジュールの合間を縫ってスクールに赴き、多くの生徒を指導した。《塔》に移ってもそれは変わらず、初等学生の基礎訓練担当のみとはいえ前途ある若者の指導に関われる事にはやりがいを感じていた。それだけに昨今における《塔》教師の質の低下には密かに嘆いており、イザベラやマリア・フウォンなき後の《塔》を誰が盛り立てていくのかと不満をこぼしていた。
技能
魔術士としての戦闘能力はチャイルドマン・パウダーフィールドと双璧と評される。巨大な鉄槌を武器とし、腕力と重量に物を言わせて敵を圧倒する戦闘スタイルを得意とする。オーフェンと1対1で対峙した際、オーフェンの渾身の打突によるダメージにも耐えきった程の胆力の持ち主で、真剣な命の取り合いでは無かったとはいえ、力のみでオーフェンに押し勝っている。その後、マリア・フウォンに感想を聞かれたオーフェンは、自分はプルートーには敵わないだろうと素直に賞賛する一方で、チャイルドマンの力には及ばないともらした。
本編から20年以上が経過している『第四部』段階においても往年の実力は健在で、《塔》の教師からは内心恐れられ、今でもオーフェンに勝てると豪語していた。しかし、近年は寄る年波に勝てず、持病となった腰痛に悩まされている。
ネットワークの扱いに長け、キエサルヒマ大陸の外における情報も多少は察知できる。
黒魔術
関連人物
- マリア・フウォン - 同僚
- シーク・マリスク - 同僚
- アルマゲスト・ベティスリーサ - 仇敵
- カーロッタ・マウセン - 密約
- ビフ - 生徒(非公式)
声優
- 斧アツシ
- ドラマCD : 魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端 / 約束の地で (2012年)
登場作品
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